経産省前-官邸前-国会正門前

久しぶりに経産省前テントに行きました。希望の牧場の吉沢さんがスピーチをはじめられたのであわててツイキャスをしました。

経産省前:希望の牧場 吉沢正巳代表 スピーチ

希望の牧場 ~ふくしま~
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

以下、Twitterでのつぶやきを埋め込みました。

その後、官邸前に移動。
久しぶりに井戸川克隆前双葉町長にお会いしました。

この後、わたしもスピーチをしました。ネット映像のパブリックビューイングをしませんかという話です。インターネットの情報をネットにつながっていない人にも届けるという活動に、参加してくれる人はいないかと地道に探しているのです。そして、次期参院選全国区では47都道府県すべて、次期都知事選ではできるだけ多くの市区町村でサテライト個人演説会を開催したいのです。そのためには、今からパブリックビューイングができる人をつくっておく必要があるのです。関心のある人はぜひわたしにアクセスしてください。

【署名】脱原発を確実なものとするため、天皇を名宛人とする署名を開始しました。

http://www.avaaz.org/jp/petition/petition_5273d4c84e83e/?copy

なぜ重要か

日本は、国民主権国家であると同時に、象徴天皇制の国家でもあります。日本国憲法は、第一条において、天皇の地位は、「主権の存する日本国民の総意に基づく」としています。今、日本国民の8割が脱原発に同意しています。天皇陛下が主権者である国民とともに脱原発に賛同されることにより、国民に明日への希望を与え、象徴天皇制が国家の倫理を体現することを改めて確認し、諸外国との信頼も新たに築き上げてゆくことが可能となります。
請願書
1945年8月15日、玉音放送が流れ、第二次世界大戦が終わりました。もし、もう少し早く、戦争終結を決意していれば、日本国民はこれほど多くの命を失うことはなかったでしょう。3月9日までに敗戦を受け入れていれば、東京大空襲はなく、8月5日までにポツダム宣言を受け入れていれば、原爆投下はなく、8月8日までに受け入れていれば、長崎の原爆投下はありませんでした。 2011年3月11日、東日本大震災が発生し、福島第一原発が過酷事故を引き起こすことになりました。日本は地震の活動期に入り、いつ何が起こっても不思議ではない状況です。そんな中で、日本国政府は、外国にまで原発を輸出しようとしています。事故があったからこそ安全が保障されるという為政者の言葉を聞くたびに背筋の凍る思いがします。どうか、陛下に脱原発に賛同する旨のお言葉をいただき、陛下のお心が、わたくしたち国民とともにあられるお姿をお示しください。

象徴天皇制の象徴するものは国家の倫理である -山本太郎議員支持の表明に変えて

象徴天皇制について、勉強したくなり、久しぶりに教科書を開いてみた。
象徴天皇制における天皇は、国民の儀礼の単なる対象ではなく、国民の倫理の体現者であると考える。国家の倫理がゆらぐとき、その地位を国民の総意に基づいている天皇は、倫理の体現を迫られる。
少なくとも、山本太郎議員の行為を、単なる儀礼の問題として捉えるのは失当である。
天皇は、今、わたしたち国民に国家倫理の体現者として必要とされている。
わたしたちは、今こそ、倫理的でなければ、自らの生存が脅かされると感じている。
福島は「ブロックされている」か否かという言葉遊びの問題ではなく、放射能汚染はわたしたちが直面している共通の問題であって、棚上げにすることはできない。被ばくは日々の問題であって、先送りにすることができない。経済の仕組みに翻弄され、経済を優先することが、わたしたちの命を明らかに脅かしている。
わたしは、山本太郎議員を支持する。
下記、憲法の教科書の重要と思われる個所をそのまま紹介する。(尾高は、尾高朝雄、東大法哲学教授だった。)

「憲法 I」(有斐閣 野中俊彦・中村睦夫・高橋和之・高見勝利 著)より

尾高によれば、新憲法は国民主権主義を採用して民主主義の実現をめざしている。しかし、「民主主義は、それ自体の本質においては『人類普遍の原理』であるが、その実現される具体的な形は、時代の相違や民族の特殊性に応じて色々と相貌をことにしたものなって現れる」ものであり、日本においても民族の歴史的伝統と調和しなければならない。そうでなければ、民族の歴史的伝統からの反動を呼び起こし、革新そのものが不成功に終わることになろう。そこで、新憲法が同時に採用した革新の要素と伝統の要素、すなわち、国民主権主義と天皇制を調和させることこそ、新憲法をめぐる解釈論上の最大の問題であり、その解釈に際して取るべき根本態度は「変革のもつ変革としての意義を十分に明らかにしつつ、その間に、変わっても変わることのない一貫した精神のつながりの存することを把握する」ということでなければならない。ところで、国体が変革したと主張する者は、天皇主権から国民主権への変更をいう。しかし、その場合に、国家には主権と呼ばれる最高の政治権力があって、その権力は君主に帰属するか、国民に淵源するかのいずれかであるという前提が置かれているが、かかる前提には疑問がある。主権を国家における最高の政治権力と考える見解は、法と力の関係において「力は法なり」を認めることに帰着する。主権者はいかなる内容の法を定めることも自由とされるのである。しかし、かかる見解は今や克服されねばならない。いかなる力にも超えてはならない矩がある。それがノモス(法の理念)である。主権者とされる者も法の理念には従わねばならない。ゆえに、国家において最高の権威をもつものを主権と呼ぶならば、主権はノモスにあるというべきである。国民主権にいう主権とは、具体的なノモスのあり方を最終的に決定しうる力を意味するのではない。それは、具体的な国法の内容をノモスの根本理念に従って決定していくべき責任を意味する。明治憲法の天皇の統治においては、そのような責任が天皇にあった。日本国憲法の国民主権においては、そのような責任が国民にある。しかし、天皇の統治も国民の主権もノモスを政治の最高原理とする点で違いはない。違いはそれを実現する方法にあるにすぎない。国体とは理念としての政治の根本のあり方を意味するが、その理念が天皇統治においても国民主権においても同じであるとすれば、「国体の変革」などと大騒ぎする必要はない。ところで、国民主権に基づく政治は、現実には多数決の政治とならざるをえない。しかし、いかなる多数も何ごとをもなしうる絶対の力ではなくて、正しい政治の理念には従わねばならず、そのような多数の意志が国民主権主義の下で「国民の総意」、国民全体の意志と意味づけられるのである。そして、この「国民の総意」を象徴するのが天皇である。日本の伝統によれば、天皇は「常に正しい統治の理念」を具象化してきた。その天皇の立場を純化したものが「象徴としての天皇」である。

ふくしまを忘れない!水爆実験の島・ビキニに学ぶ

自分が参加したイベントをブログにまとめようと思っているのだが、この重要なイベントについて、まだまとめていなかった。紹介の順序が前後するが、10月17日(木)に地元、西東京市、田無公民館で開催された「ふくしまを忘れない!水爆実験の島・ビキニに学ぶ」について、書いておくことにする。

8月に「第五福竜丸」の映画を見たのだが、ロンゲラップ島(マーシャル諸島)で起きたことに関しては何も知らなかった。ビキニ被災を世界に知らせることをライフワークにしてきたというフォトジャーナリスト、島田興生さんの講演を聞いた。ゲストは、子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表、山田真氏。

ビキニから180キロ離れたロンゲラップという島に起こった悲劇は、ふくしまに警告を与えている。否、これを警告として受け止める必要がある。
水爆ブラボーが爆発して、ロンゲラップ島に、白い粉が降りそそいた。何も知らずその白い粉を浴びた島民。島に退去命令がでたのは、58時間後で、3年後に帰還。安全宣言を受けての帰還だったが、相次ぐ健康被害に島民は決意を固め、1985年にロンゲラップ島を脱出することになる。水爆の爆発が1954年、1957年に帰還。そこから28年後、全島民が島を脱出する決意をしなければならなかったこと。この事実にきちんと正面から向き合うのであれば、福島から避難している人たちは、福島に帰るべきではないと言わざるを得ない。(少なくとも子どもたちは、福島から避難すべき!ということでもある。)

参考:ふるさとはポイズンの島

また、水爆実験の犠牲になった船として有名なのは「第五福竜丸」のみであるが、当時、周辺海域に日本の漁船は1000隻出ていたと言う。だれがどこでどんな口止めをされていたのか。なぜ、わたしたちは、他の漁船員のことを何も知らないのだろう?

山田真先生は、被災者支援法は、高速道路無料化以外に有効な施策は提示されていないこと、癌が発症したとしても放射線のせいかどうか見分ける方法がないこと、日本で染色体分析の動きがないこと(※放射線により、染色体の7番目に異常がでるとされる)、福島の人たちがあきらめはじめていること(何も言わなくなった。相談に来る人も少ない。放射のことを忘れようとしている)。そして、避難生活が苦しいこと。特に自主避難をされている方たちに対し、勝手に逃げた人とされ、母子避難をしている家庭では父親が責められている。。。また、避難先でも、さまざまな情報を提供している愛知県、何の情報もない三重県と差があり、避難していることが間違っていないと言ってくれる人がいない。5万人戻った。ADR(裁判外紛争解決手続)による賠償は、加害者主導で行われており、東電が適当に行っている。。。などなど、今現在の福島の方たちの苦しい状況を報告された。

終わりなき福島原発事故 除染作業の実際

きょう、地元、西東京市 田無公民館にて、講演会「終わりなき福島原発事故 除染作業の実際」があり、参加してきた。講師は、山谷労働者福祉会館活動委員で、被ばく労働を考えるネットワークのなすびさん。
3.11前は被ばく労働は原発の中と考えられてきたが、今はそこらじゅうが被ばく労働の場となっている。線量の高い場所に荷物を届ける宅配業者、JR職員、中古車あっせん業(中古車の中には驚くほど線量の高いものがあり、海外に送られたものの陸揚げされずに送り返されるものもある)。。。。

阿倍首相のアンダーコントロール発言や、昨年の野田前首相の収束宣言など、政治スケジュールが優先されて、そのたびに労働環境は悪化している。

除染作業員には、労賃とは別に、危険手当が一日10000円支払われることになっており、これは、除染作業を請け負った大手ゼネコンの最初の見積もりに含まれていて、ピンハネされてはいけない手当である。危険手当のことを知らされずに安価な賃金で雇われて、後に、危険手当が世間的に知られるようになると、当初の労賃をより低く設定し、危険手当を加算したものから、本来、差し引かれるべきではない宿泊費・食費等の費用を控除されて、結局、危険手当が加算されてもわずかな金額になるという実態があった。紛争のテーブルに載せることのできた人は解決金として本来の額を得ることができた(もっとも半年くらいかかった)が、そうでない人も大勢いる。

講演終了後の質問コーナーで、国会議員はとりあげているのかという質問があった。共産党の議員が1回、福島みずほさんが1回、とりあげているが、それきりになっているとのこと。
労働環境のまずしさは、まるで戦前の話を聞いているようだった。
なんでこんなことがまかりとおってしまうのだろう。
わたしも、ハローワークでもっときちんと条件を明記するようにしたらよいのではないかと質問したが、ハローワークへの働き掛けはすでに行われていて、それよりも、ハローワークを使わずにネットからのあいまいな求人情報に応じてくる人が大半であることが問題とのこと。
調査のしようはいくらでもあるように思ったが、調査のための予算がある人(たとえば国会議員)が、きちんと動かないかぎり、難しいのだろう。
それにしても、このような仕事に従事する人を確保するために、一部の人たちの貧しさが必要だというのであれば、やはりおかしなことだと思うし、どんな人が従事するにせよ、きちんとした労働契約が結ばれ、正当な賃金が支払われ、かつ将来的な健康についても留意される必要がある。

放射線管理手帳というのがあるが、これも、可能な限り発行するというルールだそうで、必ず発行するというふうにはなっていないとのこと。どうしてこのように抜け穴だらけなのだろう。

会場に来ていた郡山出身の方から、除染を市に頼むと、シルバー人材派遣センターから人がやってきたり、また、町内会で除染をしているという話があり、それを受けて、なすびさんが、短時間であれ、除染をするには、きちんとした防御が必要であることを強調された。町内会の除染には、子ども連れで参加する人もあり、除染はわきあいあいとするようなものではないし、マスクをすると不安を煽る指摘されることもあり、ここにも一筋縄でいかない問題の困難さがある。指摘しなければ、言わなければ、見えなければ、被ばくはないことになると考えているかのようだ。「風評被害」という言葉はもろ刃で、ここでも罪つくりだと思う。実態を覆い隠すのにこれほど有用な言葉もない。

木田節子さんも文章を寄せているブックレット「原発事故と被曝労働」を買って帰ってきました。

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参考:被ばく労働を考えるネットワーク http://hibakurodo.net/

井戸川克隆 前双葉町町長から頂いた本

過日、井戸川克隆さんから本を2冊いただきました。
県民健康管理調査の闇被ばく労働自己防衛マニュアル
この後、まとめますが、今日地元で参加した講演会「終わりなき福島原発事故 除染作業の実際」でも「被ばく労働自己防衛マニュアル」が紹介されていました。

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朝日のあたる家、東京高裁、経産省前テント

今日の(正確には昨日の)行動を書くことにする。

まず、渋谷アップリンクで上映中の「朝日のあたる家」を見た。
下記は2階エレベータ前に展示されていた「朝日のあたる家」に関する新聞報道。

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第1回上映と第2回上映の間に、太田隆文監督と、御茶漬海苔さん(ホラー漫画家・映画監督)のトークショー。アップリンクのサイトによれば、10日にも太田監督と別のゲスト(切通理作さん)とのトークショーが予定されている。

http://www.uplink.co.jp/movie/2013/16425

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トークショーの後、映画の本篇が上映された。福島の話と思い込んでいたのだが、福島後にさらに原発事故が起こるというストーリーだった。。。。
全原発をさっさと廃炉にする決意を固めて、すべての原発をより安全な状態にしておかないと、この映画の通りになるだろう。日本が地震期に入ったという事実を、阿倍政権はなんだと思っているのだろう?
実際の政治の話はさておいて、あちこちで、涙腺が刺激される映画だった。家に対する愛着というのは、ふだんは気付いていないのだけれども、いざ、失うとなると、とんでもない話で、受け入れがたい。じぶんの身に起こった事実が処理できないまま暮らすことになるだろう。
映画のあと、市民グループ「私が東京を変える」で、一緒に「宇都宮健児・井戸川克隆対談」を実現させた太田光征さんが提起した選挙無効訴訟の第一回口頭弁論に参加した。もっとも、起訴状、答弁書の通りで、さらなる答弁書が出た後の次回期日を決めておしまい。かなり拍子抜けしたが、まぁ、そんなものなのだろう。わたしはロースクールの刑法の授業で、刑事裁判の傍聴を義務付けられていたので、何度か地裁には足を運んでいる。初心者向けの傍聴は「新件」がいいのだとその時に知った。なぜかというと、事件の概略を全部知ることができるのでわかりやすいのだ。民事は傍聴しなかったので、今回が初めて。単に傍聴するというのであれば、民事より刑事の方がお勧め。
なお、太田光征さんのブログは下記。一票の格差ではなく投票価値を問題にした選挙無効訴訟について、書かれている。かなり難解だと思うのだけれども、興味のある方は下記をご覧ください。

http://kaze.fm/wordpress/?p=478

裁判があっさりと終わってしまったので、ご近所の経産省前テントに行った。わたしは第二テント(女性テント)の方におじゃました。ちょうど、横断幕を作っているところだった。黄色の文字のまわりに赤いテープを貼るのをお手伝いした。これは、伊方原発の反対運動をしている方たちにプレゼントするのだそうだ。びっくりマークの丸がみかんになっているのがポイント!

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汚染水流出事故に関する院内集会(長文)

時間が前後するが、10月2日(水)に参議院議員会館講堂で行われた「汚染水流出事故に関する院内集会・署名提出行動・政府交渉」に参加してきた。(写真はiPhoneなので不鮮明でごめんなさい)
今までは、いろんな集会等に参加しても、その場でTwitterで「○○なう」というツィートはしても、なかなかブログにまとめる時間がとれなかったのだが、幸か不幸か今月から失業状態に突入しているので、せめて、ブログくらい更新していこうと思う。(※身の振り方はまだ決まっていない。)
前半の汚染水流出事故についての政府交渉のポイントで、印象に残っていることを以下に列記する。(不正確な点があるかもしれませんが、ご容赦ください。)

○凍土の実験は40日間行った結果、きちんと凍らなかった。
○(グリーンピース)海水は希釈されるが海底の泥は希釈されない。魚は移動するので、汚染の強い海域に行った魚は汚染されてしまう。
○(福島県いわき市から底引き網をしている新妻さん)汚染水の流出によって、ガラス細工のように組み立ててきた試験操業が水の泡になる。魚も海水もブロックできない。試験操業は時期尚早と考えていたが、水産業には、(漁業そのものに従事している人たち以外ににも)関連業者が多く、関連事業には補償がない。彼らは本当に困っている(従って、試験操業は求められている)。魚自体は、1.7倍に増えているという報告もあって、実際、増えていると実感している。水揚げが2倍くらいになる。海に戻すという報道を皆さんは見ているだろうけれども、戻した魚が元通り元気に泳ぎだすかというと、それは希で、せいぜいカモメの餌になるのが関の山だ。福島には200種類を超える海産物がある。底引きをやめれば、乗組員の雇用ができなくなる。42種類の出荷制限がある。150の検体をゲルマニウ検査しているが、抽出検査で消費者の理解が得られるのか?コメと同様に、全量検査が必要で、非破壊型の検査をする必要があると考えている。その研究を各県がばらばらに行っている。合同で研究するべき。それぞれの魚種に即した測り方があり、魚は新鮮でなければ意味がないいので、スピードをもって発泡スチロールの箱ごと検査して出荷できるようにする必要がある。
○(井戸川克隆前双葉町長)飛び入りで発言されたのだが、今ここで、倫理委員会を作ったらどうかという提案と、「汚染水流出事故」ではなく「東電放射能放出事件」と呼び名を変えるべきではないかという提案を行った。下記は井戸川さんの写真。

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下記は、署名提出。署名提出にあたり、要望の読みあげ。署名数は、国内が8964筆。海外が10394筆。署名は経済産業省として持ち帰るとのことだった。

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つづいて政府交渉が行われた。(長くなるので要点のみ)

1.汚染水流出事故の現状認識について

○8月20日に漏えいした300トンの汚染水については、全体で60兆ベクレル、内半分がストロンチウム90であり、30兆ベクレルのストロンチウム90が漏えいしたことになり、これは、広島原爆で放出されたストロンチウム90の約半分に匹敵。規制庁は、数値としてこれを認める。また、地中にしみ込んでどのように流れたかは不明であり、今現在、穴を掘って確認中とのこと。

○阿倍首相の「状況はコントロールされている。完全にブロックされている」という発言に対して、福島みずほさんのたたみかけるような質問が小気味良かった。
「希釈されているのはブロックされているのとは違いますよね?総理の発言の意図ではなく、規制庁としてどう考えているのか?」
政府側の見解は終始、しどろもどろ。。。

○漏えい事故を起こしたタンクと同様のものが350基あるが、安全なタンクへの移送はとの問いに対し、東電がリプレースメントを行っている。具体的には把握していない。8月26日に加速化をお願いした。。。ああ、頼りにならないぃ~。

○原子炉建屋への地下水流入について、地震による建屋底部の破損が影響している可能性、建屋に流入する地下水400トンのうち、建屋の壁、貫通部それぞれの流入量はいくらかについて、状況は不明であり把握されていない。。。本当に、頼りにならない。。。--;;

2.汚染水の意図的放出等について

台風時の堰内にたまった水の放出について、東電が(勝手に)基準値以下のであり、雨水の流出として行った。事前の了解はない。

先の、いわき市の新妻さんから「漁業者から見れば、福島第一原発から出た水は数値はどうあれ汚染水。汚染水の海洋投棄は認められない」
これほど切実な声はない。こうして実際にお話を伺うと、決してエゴで漁業に従事しているわけではないことがひしひしと伝わってくる。今、生きている人間が、これからも、生きていかなければならないのだ。

3.汚染水流出事故に対する責任の所在と体制について

国の汚染水対策の責任は?という問いに、即答できず。。。一時的には事業者責任で東電だがあーしたこーした、経産大臣?内閣総理大臣?

4.今後の対応について

○汚染筋タンクやアルプスなど汚染水対策に係る製品の製造物責任は?効果が出なかったとしても、製造物責任は消費者向けの法律なので、対象にならない。。。。研究開発として行うので、メーカー責任は基本的には問えない。。。

5.再稼働審査における汚染水流出事故の考慮

○下記は、集会で配布された資料の中にあったマンガ。
事業者の対応として、四国電力(伊方)が土嚢の設定をあげていたことが、いかにも冗談めいている。。。福一が水蒸気爆発したときも、ヘリコプター飛ばして上から水をかけていたことを思い起こせば「土嚢」も「バケツ」も、現実的な対応なのかもしれなが。。。(そんな対応しかできないのなら、もうやめればというのが、率直な感想。)

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○田中委員長が炉心溶融は起こらないようにするので汚染水は考慮する必要はない旨の発言をしている。。。安全神話再びでしょうか???

ながくなってしまいました。すみません。

映画「100,000年後の安全」(谷中の家にて)

谷中の家で開催された月1原発映画祭に参加してきた。
上映されたのは、「100,000年後の安全」。フィンランドに建設中のオンカロのドキュメンタリー映画。この映画を見て、小泉元首相はオンカロを見学したいと思い、原発推進企業にお歴々と一緒に出かけ、お歴々の想いをよそに、脱原発の思いを強くして帰ってきたのだそうだ。
わたしはもともと脱原発だけれども、この映画を見てより一層、脱原発以外に選択肢はないという思いを強くした。
オンカロは高レベル放射性廃棄物を入れ終えたら分厚いコンクリートの壁で封鎖する。オンカロについて、なんとかして後世に伝えるか、あるいは忘れ去られてしまった方がよいのか?スクリーンの向こうの専門家は答えの出ない難問を反芻していた。
オンカロを掘り当てた後世の知的生命体は、掘削技術だけあって、放射能については無知である可能性もある。。。例えば、われわれがピラミッドについて、決して正確には理解出来ないように。。。
ふと、ピラミッドの呪いが頭の隅をよぎる。われわれがわけのわからない厄災を「呪い」というわけのわからない言葉で片付けている無知を、墓を暴くなと警告したはるか昔のご先祖様は嘆かわしく思っているかもしれない。われわれが自分たちの方が知的レベルが優れていると思い込んでいることも含めて。。。
ちなみに、ウィキペディアの記述によれば、「クフ王の大ピラミッドについて、1978年に大林組が「現代の技術を用いるなら、どのように建設するか」を研究する企画を実行した。それによれば総工費1250億円、工期5年、最盛期の従業者人数3500人という数字が弾き出された。1立方m当たりの価格は、コンクリートダムが2万4000円前後に対してピラミッドは4万8000円になるという(金額は当時のもの)。」
4500年前に作られたピラミッド、総工費1250億円という数字は、われわれにはつくれないということを現わしているのではないか?
そして、100,000年後の知的生命体がわれわれと同じ人類であるという保証もなく、彼らにわれわれの遺言が通用するかどうかも疑わしい。進歩しているという保証はどこにもないのだ。
明白な負の遺産をわれわれは後世に残す。これ以上、負の遺産を積み上げてどうするつもりなのだ?想像のつかないものをなしとすることはたやすいけれども、わたしは、わたしたちの世代の責任を少しでも果たしたいと思うのだ。

全原発廃炉の詔勅(※国民のための天皇の政治利用)

朕深ク汚染水ノ漏洩ト福島第一原発ノ現状トニ鑑ミ
非常ノ措置ヲ以テ事態ヲ収拾セムト欲シ
茲(ここ)ニ善良ナル爾国民ニ告ク
朕ハ日本国政府ヲシテ電力各社ニ対シ
全テノ原発ヲ停止スル旨通告セシメタリ

日本国民ノ健康ヲ図リ諸外国ノ信頼ヲ得ルハ
皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ常々心掛ケテイル所
先ニ原子力発電所ヲ建設スルモ
エネルギーノ安定トヲ庶幾スルニ出
地球環境ノ安寧ヲ排シ国土ヲ侵スカ如キハ
固ヨリ朕カ志ニアラス

然ルニ震災ヨリ二歳ヲ経テ
朕カ東京電力ノ職員ノベントニ係ル勇気
朕カ原発作業員ノ励精
朕カ除染作業員ノ奉公
各々最善ヲ尽セルニ拘ラス
汚染水の状況必スシモ好転セス
太平洋ノ大勢亦我ニ利アラス

加之(しかのみならず)福島第一原発ハ
新ニ残虐ナル放射線ヲ発シテ
頻(しきり)ニ無辜ヲ殺傷シ
惨害(さんがい)ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル
而モ尚原発ヲ継続セムカ
終(つい)ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス
延(ひい)テ人類ノ文明ヲモ破却(はきゃく)スヘシ
斯ノ如クハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保(ほ)シ
皇祖皇宗ノ心霊ニ謝セムヤ
是レ朕カ電力各社ヲシテ
全原発停止ニ応セシムルニ至レル所以(ゆえん)ナリ

朕ハ日本政府ト共ニ
終始汚染水ノ漏洩ヲ心配セル諸盟邦(しょめいほう)ニ対シ
遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス
日本国民ニシテ震災ニ死シ津波ニ殉シ放射能汚染ニ斃レタル者
及其ノ遺族ニ想(おもい)ヲ致セハ五内為ニ裂ク
且(かつ)健康ヲ害シ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ
朕ノ深ク軫念(しんねん)スル所ナリ
惟フニ今後日本国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス
爾国民ノ衷情(ちゅうじょう)モ朕善ク之ヲ知ル
然レトモ朕ハ時運ノ趨(おもむ)ク所
堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ
以テ万世ノ為ニ全原発を廃炉ニセムト欲ス

朕ハ茲(ここ)ニ全原発を停止シ得テ
善良ナル爾国民ノ赤誠(せきせい)ニ信倚(しんい)シ
常ニ爾国民ト共ニ在リ
若シ夫レ情ノ激スル所
濫(みだり)ニ原発ヲ稼動シ
或ハ同胞排擠(はいせい)互ニ原発ヲ売リ
為ニ大道ヲ誤リ
信義ヲ世界ニ失フカ如キハ
朕最モ之ヲ戒ム
宜シク挙国一家子孫相伝ヘ
確(カ)ク神州ノ不滅ヲ信シ
任重クシテ道遠キヲ念(おも)ヒ
総力(そうりょく)ヲ将来ノ建設ニ傾ケ
道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏(かた)クシ
誓(うけい)テ国体ノ精華ヲ発揚シ
世界ノ発展ニ後レサラムコトヲ期スヘシ
爾国民其(そ)レ克(よ)ク朕カ意ヲ体セヨ