西東京市役所の業務改善に関する陳情

 

陳情事項

1 9月7日予算特別委員会におけるデータ登録に関する議論について

2 同日同委員会における補正予算書のケアレスミスに関する議論について

趣旨(理由)

9月7日に予算特別委員会を傍聴しました。また、7月22日のインターネット中継も視聴しました。

1について、再発予防について、入力ミスに対する二重チェックの必要性が強調され、声出しでの読み上げをすることが繰り返し確認されておりましたが、このような業務遂行について、疑問を感じましたので、陳情します。

 

〇業務内容について(市の職員による解説)*インターネットで視聴したもの

①担当者がひとりで届出の原本等に基づきシステムに入力

②システムから出力された入力の確認用紙と届出の原本との突合

③二人の担当者がそれぞれひとりずつで突合を行っていた

④ダブルチェック(複数人での声出しの読み合わせによるチェック)がされていなかった

 

上記のような業務について、改善すべきは、③④ではなく、①②の部分であるように思われます。西東京市の業務において、たび重なるミスが発生しているのは、職員の不注意や、ダブルチェックへの対応の不徹底ではありません。

今現在、たとえば、インターネットで銀行振込をするときには、支店番号を入れれば支店名が、口座番号を入れれば口座名義が確認できる仕組みになっています。

西東京市のシステムが、どのようなものかまでは分かりませんが、少なくとも、銀行の支店名及び支店番号が書かれたデータは存在するはずで、エクセル等で入力して、支店番号を入力すれば支店名が出てくるようにすれば、数字と数字の突合などというケアレスミスを誘発するような業務は発生するはずがないのです。

もっとも、市民が届け出た原本に支店番号が記載されているかどうかも、怪しいように思われます。通常、振り込み先を書くのであれば、支店番号ではなく、支店名を記載するようになっているのではないかと思うのですが、支店番号が記載されているのであれば、書かれている支店番号自体が間違っている可能性もあるでしょう。

銀行の支店番号と支店名を書いたデータがあれば、エクセルのvlookupという関数で、データの照らし合わせができますが、エクセルの関数云々よりも、きちんと予算を付けて、システム自体を改善すべきと思います。

とにかく、西東京市のたび重なるミスは、担当者の責任ではなく、まともなIT環境がないことが最大の原因があり、職員に対する声出しの読み合わせの強要など、パワハラとしか思えません。

また、所管課が入力し、財務課が本登録というような話も出ていましたが、所管課が入力すれば、財務課にデータが飛んで処理というのが当たり前で、そのようなシステムでないことが不思議です。

所管課の職員が財務課に出向いたり、電話したりしてやっと本登録という仕組みは、想像を絶するアナログぶりです。

その点に目を向けず、マンパワーの落ち度であるという議論は、不見識にもほどがあります。

ことITに関する限り、若い人を信頼して仕事を任せない限り、業務改善など永遠にできません。管理職がするべきなのは、事細かな業務指示ではなく、若い職員がそれぞれの創意工夫を発揮できるような雰囲気づくりであるべきで、そうでないのであれば、有害と言っていいでしょう。例えば、「声出しで読み合わせをしろ」と命じて、若い人のやる気を削ぐというのは、絵に描いたような実例です。

2について、市民課長の答弁だったと思いますが「電卓を叩いてチェックする」という発言がありました。わたし自身の数十年に及ぶ事務処理業務において、電卓を使うということなかったので、耳を疑いました。

西東京市役所の職員は一人一台のパソコンを与えられ、パソコンにエクセルも入っていると思います。

令和4年度西東京市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)及び同説明書 正誤表を確認しましたが、きちんと、一行一データで作成されているようです。

このデータがエクセルでできているのか、何らかのシステムからの吐き出しなのかまではわかりませんが、一行一データということは、説明部分に記載されている数字とこれに対応する左側の対応部分を、例えば引き算する欄を欄外に作成すれば、ゼロ以外のところはミスがあるとうことです。

空欄マイナス空欄もゼロになりますので、確認列を一列作成する方が、時間をかけて「電卓を叩く」よりも正確です。

エクセルで作成したのではなく、何らかのシステムなのであれば、そのようなチェック欄をシステム上に作成するか、恐らくcsvでの出力が可能でしょうから、そうであれば、エクセルに読み込むことができます。

900人を超え、1000人近い西東京市の業務体制において、エクセルがまともに使える人がひとりもいないはずはありません。

若い人は、職業に役立つ資格をいろいろと取得しているのではないでしょうか?

上司は、業務を手取り足取り指導するのではなく、若い人の持っている力を引き出すべきで、「電卓を叩け」などという、いつの時代かわからないような指示を出すべきではありません。

たまたま特別委員会を傍聴し、職員が気の毒に思いましたので、陳情を書きました。

善処していただけますよう、お願い申し上げます。

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