菅元首相「原発再稼働について」

昨日、小金井市商工会館で、菅直人元首相の主催する講演会が開催された。
先日は、地元の元衆議院議員の末松義規さんの主催する講演会が開催されたので、民主党の衆議院議員のみなさんは、解散総選挙を意識しているのかもしれない。(当然、いつでもOKの体制にしておく必要がある。)

わたしは菅さんや鳩山さんや、また、小沢さんに対して「きらい」という世論が出てきたことに気味の悪さを感じている。麻生さんや、安倍さんにたいして「アホ」というのは、事実の認定だけれども、民主党の総理大臣に対して、あるいは、野党最大の実力者に対して、「きらい」という操作は、誰かがしたとしか思えない。この3人をアホという人はいない。アホではないからだ。で、わたしは、菅さんも鳩山さんも小沢さんも、嫌いではない。嫌う理由がわたしとしては見当たらない。わたしは、基本的に、テレビをあまり見ない人間だったので、汚染されていないのかもんしれない。このところ、以前にくらべるとテレビを見ているが。。。

さて、菅元首相である。わたしは3.11のときの総理大臣としての菅さんに対して、世間は不当な評価をしていると考えている。
日本的なリーダーは、現場で一緒に!が基本のはずだ。それを、現場に行って邪魔をしたという言説はおかしい。行かなければ、無責任だぁあああと、もっと簡単な批判が成り立つだろうが、菅さんは現場に赴いた勇気ある総理だったので、それは成り立たず、来たのが邪魔だったという話になっている。行かなかった場合に、誰かが褒めたなどということはあり得ない。
評価そのものが、政争の道具なので、時間が経たないといろんなことが見えてこないが、わたしは3.11の時の菅さんの行動は、ヒーローの名に値すると考えている。
一歩間違えれば、西東京市向台町も住めなくなっていた。これは、おとぎ話ではない。

3.11のあと、浜岡原発の停止と刺し違えるようにして総理大臣を辞任した菅さんは、世界各地の反原発運動の市民グループから招待を受けるようになったそうで、そのうち、3つの原発が止まったそうである。
1つめは米カリフォルニア州の、サンオノフレ原発。(廃炉決定。約1兆円の損害賠償請求が三菱重工業に対してなされている)
2つめは韓国釜山の古里原発。(1号機を10年延長しようとしたが廃炉決定)
3つめは台湾の第四原発。(1号機は稼働せず。2号機は建設工事中断。)

菅さんの復権を願っています!

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川内原発再稼働

この国はふざけているのか?
国力を上げて、再生可能エネルギーを推進すべきときに、原発の再稼働。
しかも、11日は、東日本大震災で亡くなった方たちの、月命日だ。
わたしは、3.11を経験した後、脱原発は当然のことと考えて、脱原発の運動に飲み込まれた。

原発がなくても、電気は足りなくなることなないということもわかった。
原発は、動き出して安定するまでに時間がかかる。したがって、簡単に発電できるなんらかのバックアップ電源がどこの原発にもあるのだ。
3.11の後に、電気が足りなくなったのは、バックアップ電源までもが壊れてしまったからだった。
しばらくすると、電力共有は持ち直した。バックアップ電源の方は、修復が容易なのだ。
確かに化石燃料を使わなければならないが、当面は化石燃料を使いつつ電力供給を行い、再生可能エネルギーの普及に注力する。なぜ、当たり前のことができないのか。
実は、当たり前が当たり前でないのには、理由がある。

プルトニウムだ。

広島に落とされた原爆はウランで、長崎に落とされた原爆がプルトニウム。
プルトニウムが本番だった。
わたしの住んでいる西東京市には、模擬原爆が落とされているが、これは長崎に落とされたファットマンがうまく爆発するように、また、パイロットが被曝せずに生還できるようにするための訓練だった。ウラン型の爆弾は、模擬原爆はつくられていない。
4.5トンの重さを持つ模擬原爆は、中島飛行機(武蔵野市)を狙い、実際には、柳沢(西東京市)に落ちた。
日本本土、49か所に模擬原爆が落とされた。

日本は普通の国ではない。原爆が2回も落ちた。しかも、福島の事故。

普通の国に等なりようがないし、なる必要もない。

原爆が欲しいというのは、国民が受け入れない。が、平和利用のための原子力発電を謳い、原発を稼働させれば、プルトニウムが手に入った。
これが、原発の正体。
ようするに、原爆のルサンチマンなのだ。

いつか憲法9条を改正し、戦争ができる一人前の国になる!そういう風に考えることを健全と信じている人たちがいる。
なぜ、このような発想に安住できるのか、わたしには理解不能だ。
地球がたくさんあって、ダメになったら、他の地球に住めばいいと考えているのだろうか?
どこかの国が戦争で勝利するということを目指し続けていると、人類自体が滅亡するという発想はSFではない。
第二次世界大戦で日本は死の淵を覗いた。
それほど遠い昔の話ではない。

原発を再稼働することと、集団的自衛権は無縁ではない。
集団的自衛権を有効ならしめるため、いつか9条をなくして、戦争を国際紛争の解決の手段の選択肢として持つためには、プルトニウムを持っていなければならない。
もんじゅの見果てぬ夢は悪夢なのに、夢見続けなければならない理由だ。

どうすればいいのか?

政府を取り換えればいいはずだ。その政府は、日本政府だけではないかもしれないけれども。

東京高裁の英断!経産省前テント強制執行停止決定

経産省前テントになにかあると、放っておけないという気持ちになるのだが、昨日、会社帰りに霞が関に立ち寄った。

乱鬼龍さんがいつも優しく話しかけてくださるのだけれども、コピーをあげると言って、下記の決定文と乱鬼龍さんの使わなかったという陳述書をいただいた。電車の中で陳述書を読ませていただいた。私利私欲などどこにもなく、テントを守り続けたお一人の真摯な言葉が綴られていた。
東京地裁が、経産省前テント側を全面的に敗訴させ、テントも強制撤去になると聞かされて、日本が民主国家であるというのは、幻想だったのだなと、改めて思い知らされるとともに、テントを守り続けるといういつまで続くかわからない戦いから解放されるという悪魔の囁きのような感想も脳裏をよぎったのだ。
テントを守るというのがどれほど大変か。わたしは周辺をちょろちょろしていただけで、テントを守るという実質的な苦労はしていないのだが、ここを維持することの意地のようなものに、深く同情というか、賛同していて、ときどきは顔を見せている。
ニュースらしいニュースにもならないらしい東京高裁の強制撤去停止決定、ある種のガス抜きかもしれないが、日本に民主主義の片りんなりとも、生きていると信じたい。
申立人の住所部分を消して、下記を公開させていただく。
東京に、霞が関に来る機会があったら、ぜひ、経産省前テントに立ち寄ってみてください。
また、文面にもあるように別紙目録記載の担保というのは、かなりの金額を供託したということのようです。
お気持ちのある方は、寄付もぜひ!

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請願提出

今上天皇 明仁
内閣総理大臣 安倍晋三

を名宛人とするネット署名を、請願として提出しました。
この署名は、昨年11月1日に開始し、600を超えるまではかなり簡単に集められたのですが、その後停滞してしまい、ときどき、思い出したように宣伝をしていたものです。
今回の衆院選を迎え、安倍晋三首相の退陣が実現することを祈念して、1000筆には届かなかったものの、本日時点、833筆で提出することにしました。

天皇陛下宛てのネット署名を、昨年の夏頃から考えていたのですが、気おくれして実行せずにいたところ、山本太郎参議院議員の園遊会における手紙のニュースに接し、さっさと実行に移しておけばよかったと後悔し、ネット署名を立ち上げました。わたしは山本太郎議員の行為を全く悪いと感じていないので、悪いと大騒ぎしていた方たちについて、たいへん不思議な気持ちで眺めておりました。

第十六条  何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。

と、憲法に規定があり、

第三条  請願書は、請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない。

と、請願法に規定があります。
天皇に対する請願は合法なのです。

また、天皇陛下は、すべての請願に目を通しておられるという話も聞きました。(たぶん本当だと思います。)
ところで、今回請願を提出するにあたって、宮内庁に電話をかけてみました。
内閣府に提出するより、宮内庁の方がいいと思ったからです。
どんな内容ですかと聞かれたので、「脱原発に賛成してくださいというものです」とお伝えすると、「政治的なものは内閣府にお願いします」と言って、内閣府の電話番号を教えてくれました。
ちなみに、天皇陛下へのお手紙であれば、宮内庁で受け取ってくれるのだそうです。
(※お手紙もぜんぜん違法じゃないのです。)
内閣府にも電話して、「持って行く場合はどこに持っていったらいいですか」と聞いたところ、「郵送してください」と言われました。
「持ってきてもらっても玄関先で受け取るだけですから」とのことで、郵送の方が確実とのこと。要するにあんまり来て欲しくないようです。請願の宛先も電話で教えてくれました。

〒100-8914
東京都千代田区永田町1-6-1 内閣府 天皇陛下
請願 (←朱書)

下記の請願を、833筆のネット署名とともに、提出しました。

請 願

1945815日、玉音放送が流れ、第二次世界大戦が終わりました。もし、もう少し早く、戦争終結を決意していれば、日本国民はこれほど多くの命を失うことはなかったでしょう。39日までに敗戦を受け入れていれば、東京大空襲はなく、85日までにポツダム宣言を受け入れていれば、原爆投下はなく、88日までに受け入れていれば、長崎の原爆投下はありませんでした。 2011311日、東日本大震災が発生し、福島第一原発が過酷事故を引き起こすことになりました。日本は地震の活動期に入り、いつ何が起こっても不思議ではない状況です。そんな中で、日本国政府は、外国にまで原発を輸出しようとしています。事故があったからこそ安全が保障されるという為政者の言葉を聞くたびに背筋の凍る思いがします。どうか、陛下に脱原発に賛同する旨のお言葉をいただき、陛下のお心が、わたくしたち国民とともにあられるお姿をお示しください。

以上

『フタバから遠く離れて 第二部』を観てきました。

昨日、ポレポレ東中野で『フタバから遠く離れて 第二部』を観てきました。
上映後に舩橋淳監督によるティーチインがあり、舩橋監督と久しぶりにお話しすることができました。

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ティーチインで舩橋監督がお話しされたことを、ツィートしながら聞いていたのですが、以下にそのツィートをコピペします。

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双葉町からの避難者がいないのは、8つの県のみ。
双葉町民は分断されている。

双葉町で原発立地を決めたのは、二つ上の世代。
また、東京は原発の電気を使って発展した。
40年間、双葉町は確かに潤った。
しかし、双葉町は、それまでに続いていた1000年以上の歴史と未来を失った。
原発を動かすためにいったい何を失ったのか。

原発は、不平等条約。
自分が使っている電気のために双葉町の方たちに犠牲を強いてきた。
都市部の人たちは、地方に犠牲を強いてきた。
双葉町のみなさんに、福島県のみなさんに人格権を取り戻すことを優先させるべき。

日本は三権分立が機能していない。
特に検察庁。
東京電力という私企業による災害。
検察庁は東京電力を訴追すべき。

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舩橋監督は、これからも「双葉から遠く離れて」の第三部、第四部と撮り続けてゆくと、その決意を述べられました。
わたしも議員になろうとして、危険な冒険をしている最中なのですが、舩橋監督も、道なき道を歩んでいるのだなと思いました。
舩橋監督の映画、ドキュメンタリー映画でありながら、すべての避難者が立ち去った後の騎西高校の部屋のなんともいえぬ美しさが印象に残りました。わたしは映画通というわけではないですが、この画面はいったいなんなのだろうと思わせる技量が、舩橋監督ご自身を運命づけているのかもしれません。
双葉、原発立地をして、寒村が40年間潤い、そしてすべてを失ったのですが、ここで作られた電気を思う存分に使っていた東京は、何事もなかったかのようです。もし、40年間の繁栄を謳歌したことのツケが原発事故だというのであれば、東京のツケはいつ回ってくるのでしょう?
福島から遠く離れれば離れるほど、原発事故は他人事で、原発再稼働のハードルも低くなるようです。
衆院選において、自民党優位のニュースが流れてきました。にわかには信じがたい数字がまことしやかに報道されています。
わたしたちは、フクシマから何も学ばないでいるつもりなのでしょうか?

緑茶会セミナー 再生可能エネルギーと地域の自立

11月12日、緑茶会セミナー 第4回 再生可能エネルギーと地域の自立(脱原発と「地域再生」)に参加してきました。
この日は、緑茶会代表の竹村英明さんが講師でした。
再生可能エネルギーそのものは、まさに夢と希望にあふれているのですが、日本ではその拡大を阻むさまざまな仕組みがあることを痛感させられました。
たとえば前日に翌日の30分ごとの共有計画を提出しなければならないとされていることから予測が難しく、予定通りに発電できいなかった場合、あるいは発電しすぎた場合に、事業者に余計な負担が生じること。また、蓄電池の設置を条件にするケースでは、コストが1.5から2倍に跳ね上がること。また先にニュースにもなった系統接続の保留など、とにかく障壁だらけ。。。ようするに輝かしい未来を意図的に邪魔しているとしか思えないような仕組みが横行しているのです。
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系統接続保留については、認定量が7000万KWを超え、すべてが送電網に接続されると、昼間の電力需要が最も少なくなるときの「量」を超えるとうい電力会社がでてきたことによるのですが、この認定量は、実際の「接続量」とは異なり、第一、まだ半分は作られていないのだそうです。なんだかへんてこりんな話です。この保留によって経営がおかしくなる事業者も現れるとのこと。。。

ちなみに、風力発電だけで日本を4つまかなえるという調査結果を環境省が出しており、経済性、野鳥保護、景観、人への影響などを考慮しても4億kWで、日本の電力需要の8割をまかなえるとのこと。
原発を辞めるという決心をつけさえすれば明るい未来が拓けるのに、わたしたちはいったい何をしているのでしょう。。。

スペインでは再生可能エネルギーを抑制することなく、石炭やコンバインドサイクルなどで制御しているとのこと。リアルタイムの運用グラフも公表されていて、日付を変えてみてみると面白いです。

一方、日本国内でも市民電力はぞくぞくと誕生していて、来年には1000箇所になるそうです。わが西東京市でも、ぜひこの動きにのってゆきたいと思います。

プルトニウムおじさん

9月1日から駅頭街宣をしている。原則として田無駅の北と南をさまざまな時間帯に立つことにしているのだが、この街宣のおかげで、わたしはプルトニウムおじさんに出会った。
おじさんはいきなり怒鳴りつける!
「原発がなくなったらプルトニウムが作れなくなる!プルトニウムが作れなくなったら核爆弾がつくれなくなる!日本は核武装すべきなんだ!」
おじさんは、核武装が日本を守ってくれる唯一の手段だと信じていて、私を怒鳴るのだ。
わたしも負けていないので、マイクで言い返す。
「人類が滅びますよ!」
わたしののぼり旗には、「山口あずさと原発ゼロにする会」と書かれているのだけれども、旗が語っているので、じつは原発の話自体はそれほどしていない。
今、一番熱心に語っているのは、田無南口駅前ひろばの話で、第2回勉強会として11月5日庁舎移転のミニ講座を開催するご案内(イングビルで19:00から)だったりする。いたって正攻法の政治活動をしているのだ。
なので、プルトニウムおじさんが現れると話が中断する。仕方ないので、原発とか原爆の話をする。しかも怒鳴りあいみたいなことになる。
おじさんが怒涛のごとく現れ、怒鳴りちらし、去って行ったと思ったら、また帰ってきて怒鳴ったリする。おじさんのインパクトは大である。
おじさんは、いったい何者なのだろう。
ところで、原発が実は発電のためというよりプルトニウム製造機であるというおじさんの意見に、わたしはあながち反対ではない。というより、プルトニウムが欲しくて原発に手を出したのだろうという推理をわたしは2011年6月にしている。Twitterで連続ツィートしたものを、賛同してくれる方があって、Togetterにまとめられている。

被爆国日本に、なぜ原子力発電所が広まったのか?

同じような推測をして、おじさんとわたしの結論はまったく異なっている。
おじさんは不器用な人なのか、怒鳴ることから始めるので、冷静に聞くというモードになりがたい。
おじさんはこんな風にも言っていた。
「脱原発というなら、中国やロシアに原爆を放棄させてから言えっ!」

喧嘩を収める有効な手段の一つとして、自ら矛を収めるというのがあるだろう。日本は矛を振りかざすのを辞めた(辞めている)ことが一歩前進なのだ。それを後退させようとしているのが安倍内閣。
おじさんが声を枯らして怒鳴りつけても、わたしの考えは変わらない。

経産省前テントのこと

経産省前テントが襲撃されて壊された。
わたしにとってはある種、古巣の印象がある場所だ。
3.11のあと、何かせずにはいられないと思って右往左往していたところ、12月1日から経産省前に女性がとつきとおか座り込むという話を聞いて、わたしはシンパシーを感じ、その座り込み開始の初日、会社の昼休みを使ってホカロンをひと箱届けたのだった。そのホカロンは、3.11の直後に、計画停電に見舞われた東京を心配した北海道の友人が送ってくれたものだった。春先だったこともあり、ホカロンは使わないままだったので、わたしはテントの方たちに役立ててもらいたいと思ったのだった。
じぶんなりにいいことをするつもりで、ホカロンを届けに行ったところ、「一緒に座り込みをされますか?」と、きりっとした感じで言われ、わたしは内心うろたえた。
わたしはじぶんが座り込むということを全く考えていなかったのだ。
その代りと言ってはなんだけれども、福島の女性がいらっしゃるのであれば、我が家にホームステーしませんかと申し出た。そんなこんなでテントのみなさんと親しくなって、2012年3月ごろ、ブログを作ってくれないかという話になって、わたしはサイトを立ち上げた。
そのアーカイブは、下記のページ。

http://onlysky.info/totukitouka/blog/

当時、会社勤めだったこともあり、わたしは藤村操と名のった。なので、テントではしばらくみさおさんと呼ばれ、ミサオ・レッドウルフとまちがえられたりした。
脱原発は、わたしの原点である。そのテントに暴力をふるう人間は許せない。私利私欲でテントにかかわっている人は一人もいないのだ。

実は先週、つづけて原発がらみのイベントがあった。まとめて書こうと思っていて、後回しにしていたのだけれども、6日が緑茶会セミナー「福島原発事故は収束したか ~脱原発と私たちの暮らし~」講師:まさのあつこ(ジャーナリスト)だった。
安倍晋三もリスクなら、田中俊一もリスク。SPEEDIデータは隠ぺいされ、放射性廃棄物は行き場を失う。。。メルトスルーし汚染水がダダ漏れ、被ばく労働や事故原因未解明なままの再稼働。。。。。まさのさんの取材は綿密で、説得力があった。

10日は地元西東京市で行われた公民館市民企画事業「放射能除染と福島復興の行方」講師:塩谷照夫(三協興産㈱常務取締役ソリューション事業本部長兼東北支店長)だった。
ひどく不鮮明な資料で、開口一番朝日新聞とおいしんぼの批判だったので、期待せずに聞いていたのだが、基準がよくわからないグラフを用いて、年間100ミリシーベルトまでは安全だとか、被災者は4人家族で9000万円の保証を得ていると言うので、いったいどういう基準なのか質問したところ、急きょ集めた資料なのだそうで、説明はできないとのこと。。。。
グラフの方は、レントゲン(一瞬)と自然放射能(一年)とが並列的に比較してあるもの(かなり出回っているグラフ)で、安全神話の上塗りのためのグラフとしか思えないものだった。第一、自然放射能というのはいやおうなく浴びざるを得ないわけで、それにプラスしていくばくかの被爆が発生するのであって、自然放射能より低いから安全というのはとても不思議なのだ。レントゲンは浴びたり浴びなかったりの選択ができるが、自然放射能の方は、すべての人が浴びざるを得ず、それに加えてレントゲンだったり飛行機だったりの放射線量が加わって、さらに原発事故由来の放射線量が加算される。
単位が不明なのは、4人家族で9000万円という話も同じ。家屋に対する補償であれば、1回限りのはずだが、その他の生活保障は月々であって、いったいどのくらいの期間なのかが不明。。。ちなみに、わたしの友人は3年以上通帳の記帳をせずにいてATMで記帳したところ、1000万円を超える金額が入金され、ほぼ同額が支出されるとうい記帳がなされて、そんなに稼いでいたのかとびっくりしていた。
また、わざわざ西東京まで来て、被災者がパチンコをしているだの、外車に乗っているだのという言いたくなる神経がわからない。除染をしている会社の取締役が被災者を批判したくなる理由は何なのだろう?
極めつけは、除染作業は福島のためにやっているので、除染作業員をするにあたり、お金のためという人には帰ってもらうのだそうだ。何をか言わんやである。。。

ちなみに、下記は第五福竜丸の展示館にあったグラフ。こちらは納得のグラフだった。IMG_4828

テントを襲撃する人たちにとっての正義というのがいったいいかなる正義なのか不明なのだが、除染に従事する企業のトップの頭の中も不明である。
テントを襲撃したおじさんは背中に君が代が書かれたTシャツを着ていたのだけれども、天皇を信奉していることを正義とし、また除染企業は民主党を批判し自民党を礼賛していたが、要するに金儲けが正義なのだろう。
いずれも善悪の判断を善悪そのものにゆだねていないところが類似している。
わたしは象徴天皇制に賛同するものだけれども、襲撃者たちの天皇像は民主主義に寄り添う形での象徴天皇制には相容れない。また、除染企業が拝金的にふるまうに当たって、従業員に金のためではない倫理を求めるのは笑止だろう。

アースデー in 西東京に参加しました

きょうは、西東京市にあるいこいの森公園で、「アースデー in 西東京」が開催され、「みんなのNo Nukes☆西東京」のブースのスタッフとして参加してきました。
原発建設と闘っている祝島から氏本長一さんをお迎えして、一緒に祝島の特産品を販売し、かつ、お話を伺いました。
わたしは本当は会計係だったので、ずっと店番という話だったのですが、ツイキャスをしてもいいということになって、主にツイキャス担当になって発信していました。(ご迷惑をおかけしたみなさん、ごめんなさい。<m(__)m>)。
「みんなのNo Nukes☆西東京」ブースでは、紙芝居や絵本の朗読というちびっこ向けのプログラムに加えて、祝島のお話がありました。
最初の紙芝居は、完全なオープンスペースで行ったので、声が聞きにくかったことから、急遽、テントの中に向かって話すように模様替えを行いました。
午後、登壇された祝島の氏本さんは、まさに新自由主義と闘っている方で、たいへん感銘を受けました。テープ起こしをしてもいいくらいの内容です。もし、だれかボランティアで文字起こししてくださる方がいらしたら、よろしくお願いします。途中、わたしも大飯原発運転差止について質問しました。
プログラムの順番は、氏本さんは3番目だったのですが、下記は一番上に置いておきます。
1番目のプログラムだった、紙芝居「トビウオのぼうやはびょうきです」は、ビキニ水爆の話だったのですが、音が聞き取りにくいと思います。広場で紙芝居という雰囲気だけ、ご覧ください。
「みんなのNo Nukes☆西東京」には、本についてたいへんお詳しい方がいらっしゃって、こどもむけの原発関連の絵本のリストを作成してくださいました。ちゃんとどこの図書館で借りかれるかも書いてあるすぐれものなので、データベース化できるといいなと思っています。

「氏本長一さんのお話」(山口県祝島・氏本農園)

紙芝居「トビウオのぼうやはびょうきです」

「うさぎのくれたバレエシューズ」安房直子倶楽部

藤田佳代子さん朗読「ウェスレーの国」「はばたく小鳥」

大飯原発3・4号機差止判決を受けての緊急院内集会に参加しました

2014年5月23日、衆議院第一議員会館にて、緊急院内集会が開催されました。
昨日にひきつづき、2日連続の院内集会です。
大勢の人が集まり、カメラも多数きていたので、わたしのツイキャスよりもいい映像がたくさんあると思いますが、紹介します。

大飯原発差止判決院内集会前半
大飯原発差止判決院内集会後半

河合弘之弁護士によれば、東通りと女川を除いて、全国の原発で、差止訴訟が起きているそうです。全国で今回の福井地裁、樋口英明裁判長の判決につづく判決がでることを願っています。

大飯原発運転差止判決全文
http://www.news-pj.net/diary/1001