砂川事件再審請求

昨日、海賊党のスタジオで「集団的自衛権と伊達判決を考える市民の集い」主催の下記対談が行われ、これに司会として参加しました。

対談 土屋源太郎・天木直人「なぜ再審か?」
検証 米軍駐留は違憲(伊達判決の意義)/日米密約と田中最高裁長官の罪

砂川事件で逮捕起訴された、まさに当事者の土屋源太郎さんと、元レバノン大使の天木直人さん。そして、砂川事件再審請求の代表弁護人である吉永満夫さんがコメンテーターとして参加されて、貴重な体験をさせていただきました。
砂川事件は法律の勉強をすれば必ず出てくる重要な憲法判例で、伊達判決は中でも裁判官がじぶんのクビをかけて蛮勇をふるったともいうべき画期的な判決だったのです。米軍の駐留を憲法九条に違反するとした伊達秋雄裁判長の判決は、恐らく、予想通りの大変な騒動を巻き起こしたのだと思います。
日本もアメリカも、地裁判決のあまりと言えばあんまりな判決に天変地異にも似た衝撃を受け、それがどのくらいものすごい衝撃だったのかは、2008年に明らかになります。
あろうことか、最高裁長官だった田中耕太郎氏は、米国と通じ、米国の思惑通り、全員一致の逆転判決を導きだしたのです。その証拠が明らかになってしまいました。

免訴請求を思いついたときに、実は震えたのだと、吉永弁護士はおっしゃいました。この発言は放送中に聞きだすべきだったのですが、終了後の打ち上げの席で、伺いました。
伊達秋雄さんは、弁護士として、歴史と刺し違えたのだと思います。
わたしは、田中耕太郎さんも、ある意味、歴史と刺し違えたのだろうと思うのですが、ないしょで、なかったことにして、法律家としての倫理も、三権分立もないがしろにしてしまったことは、恥を残すだけになってしまったように思います。もし仮に、立場上どうしようもなかったというのであれば、亡くなる前に、告白して欲しかったです。残された日本国民に対して、誠実でなかったような気がするのです。生きている間に歴史に断罪される勇気を持たない凡庸な方だったのだなと思います。

伊達判決の刻んだ歴史は今、よみがえろうとしています。
これは、日本が生まれ変わるひとつのチャンスになるのではないでしょうか。

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天木直人さんと

 

砂川事件再審請求」への2件のフィードバック

  1. 南無妙法蓮華経
    山口あずさ様
    この度は司会の大任をしていただき、誠にありがとうございました。
    お陰様で対談全体の流れもとてもスムーズに進める事が出来、その為に各氏」からも、ありのままの想いを述べていただけたのであろうと思った次第です。
    またこの度の試みは、それはまず現行の安倍政権の誠に危険な”暴走”をいかに
    止める事が出来るのかと云う課題での一つの試みであったのだと思っている次第です。ですから今後も、この度の成果を踏まえつつ、さらにいかなる取組を成して行く事が、やがて「安倍政権の存続を許さない」へと繋げて行く事が大切なのであろうと思っている次第です。
    では今後共よろしくお願い申し上げます。
    石橋行受、合掌 礼拝。

  2. 石橋上人、コメントありがとうございます。
    ふだんお目にかかれない方たちにお会いできると、当初は軽い気持ちでお引き受けしたのですが、だんだん不安になって、本を買ったり、判例百選を読み返したりしました。
    貴重な体験をさせていただきました。
    ありがとうございました。
    また、お上人のお姿は何度も拝見しておりましたが、なかなかお話する機会に恵まれずにおりましたので、お話ができて嬉しかったです。

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