プルトニウムおじさん

9月1日から駅頭街宣をしている。原則として田無駅の北と南をさまざまな時間帯に立つことにしているのだが、この街宣のおかげで、わたしはプルトニウムおじさんに出会った。
おじさんはいきなり怒鳴りつける!
「原発がなくなったらプルトニウムが作れなくなる!プルトニウムが作れなくなったら核爆弾がつくれなくなる!日本は核武装すべきなんだ!」
おじさんは、核武装が日本を守ってくれる唯一の手段だと信じていて、私を怒鳴るのだ。
わたしも負けていないので、マイクで言い返す。
「人類が滅びますよ!」
わたしののぼり旗には、「山口あずさと原発ゼロにする会」と書かれているのだけれども、旗が語っているので、じつは原発の話自体はそれほどしていない。
今、一番熱心に語っているのは、田無南口駅前ひろばの話で、第2回勉強会として11月5日庁舎移転のミニ講座を開催するご案内(イングビルで19:00から)だったりする。いたって正攻法の政治活動をしているのだ。
なので、プルトニウムおじさんが現れると話が中断する。仕方ないので、原発とか原爆の話をする。しかも怒鳴りあいみたいなことになる。
おじさんが怒涛のごとく現れ、怒鳴りちらし、去って行ったと思ったら、また帰ってきて怒鳴ったリする。おじさんのインパクトは大である。
おじさんは、いったい何者なのだろう。
ところで、原発が実は発電のためというよりプルトニウム製造機であるというおじさんの意見に、わたしはあながち反対ではない。というより、プルトニウムが欲しくて原発に手を出したのだろうという推理をわたしは2011年6月にしている。Twitterで連続ツィートしたものを、賛同してくれる方があって、Togetterにまとめられている。

被爆国日本に、なぜ原子力発電所が広まったのか?

同じような推測をして、おじさんとわたしの結論はまったく異なっている。
おじさんは不器用な人なのか、怒鳴ることから始めるので、冷静に聞くというモードになりがたい。
おじさんはこんな風にも言っていた。
「脱原発というなら、中国やロシアに原爆を放棄させてから言えっ!」

喧嘩を収める有効な手段の一つとして、自ら矛を収めるというのがあるだろう。日本は矛を振りかざすのを辞めた(辞めている)ことが一歩前進なのだ。それを後退させようとしているのが安倍内閣。
おじさんが声を枯らして怒鳴りつけても、わたしの考えは変わらない。

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