福島原発告訴団 陳述書

3月12日、私は自宅のテレビで福島第一原子力発電所2号機の爆発を知りました。何が起きたのかすぐには理解できませんでした。その後「ただちに健康に影響はない」という枝の氏の言葉を幾度となく聞かされ、「いずれ健康に影響がある」と暗に言っているのだと思いました。東京で水道水の汚染が発覚し、その後は、安全とされている自宅の水道水も、飲み水としては使用しなくなりました。生鮮食料品についても、放射線の汚染を避け、購入するようになりました。食べて応援キャンペーンに対し、ねじれたような印象を持ちました。瓦礫の問題にしても、素直な応援ということが成立せず、奇妙な分裂を被災地との間で感じるようになりました。テレビ新聞の報道についても、官邸前に1000人、4000人、1万200人と人が集まり、デモを行っているにもかかわらず、ホンコンで100人のデモや、イギリスで100人のデモの報道はあっても、国内のデモが全く報道されないことに、わが国が民主国家であるのか?主権が国民にあるのか疑問に持ちました。
国策の名の下に何もかもが正当化されるような言説や、報道しないことの正当化としての奇妙なパターナリズム。私は日本という国に対し、心底、不信感を抱くようになり、いても立ってもいられない気持から、デモや署名活動に参加するようになりました。
国にこれほどの大きな問題をもたらした東京電力役員、国策としての原子力発電所建設を主導した自民党歴代政権、また、海辺に54基の原発が存在することが、我国の安全保障上、致命的な脆弱性をもたらしていることについても、責任を追及したいと考えます。
福島の子どもたち、大人たちに対する健康被害の拡大について、民主党政権に対し、責任を追及したいと考えます。
また、インターネットを除いて、まともな報道がなされない主要テレビ局、新聞社役員に対して、言論の自由の担い手としての責任を果たしていないことから、その不作為について、責任を追及したいと考えます。
福島では多くの人が一時帰宅時に自殺したと聞きます。
その中には焼身自殺もあったとのこと。
なぜ、このような事実が全く報道されないのでしょう。
私は知る権利を侵害されたと考えます。

以上

福島原発告訴団・関東
http://dainiji-fukusimagenpatsu-kokusodan.blogspot.jp/

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福島原発告訴団 陳述書」への4件のフィードバック

  1. 福島第一原発爆発事故から一年半以上経過しているにも関わらず、被災者に対する東京電力の賠償は不十分であり、自らが起こした事故にも関わらず責任の所在が曖昧で、とても日本国民に対して誠意のある対応をしているとは思えない。
    おまけに、自社のコストダウンの努力をすることもなく、福島第一原発事故の損害や代替エネルギーである火力発電の燃料増額分、驚いたことに東京電力株主への上積み配当分までも、電力料金値上げという形で国民に尻拭いをさせたのである。
    通常の中小企業だったら無碍もなく倒産の憂き目をみるのに、東京電力は株式会社であるにも関わらず、これだけの大事故を起こしても潰れない。
    理由は国との癒着。東京電力は日本政府を後ろ盾にしたコンツェルン故に潰れない潰されないのだ。リストラされることもなく、給与・賞与・臨時ボーナス・天下り先は引く手数多。日本国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ。
    東京電力一社の問題ではなく、国民に安全なエネルギーを供給するための施策を提示する責任を日本国政府は負っている。54基存在するハイリスクで高コストの原発を廃炉にし、安全で環境汚染を起こさない代替エネルギーへの転換を要求する。

  2. 榊さま、コメントありがとうございます。
    まったくもって、同感です。
    東京電力は潰して、その後を考えるべきだと思います。
    これほどの大事故を起こして、なぜ存続しているのか、不思議としか言いようがありません。
    国策が文字通り愚策だったのですから、愚策は改めないとなりません。

  3. 私も同感です!日本政府の対応には本当にショックを受けました。原発大国のフランスのメディアでも事故後の日本政府の対応には厳しい報道をしていました。

    • メグ、コメントありがとう。
      日本のメディアって、戦前戦中の報道について、何のために繰り返し反省していたのか。思いっきり化けの皮がはがれましたよね。インターネットがあって、ほんとうによかった。

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