都選管物語 ~誠実であること

昨日のブログを書いたあと、たまたま選挙を経験している友人から電話をもらって、ポスターに関する一部始終をお話ししたところ、都選管にポスターを持って行ってみなさいとアドバイスを受けました。善はいそげと思って、行ってきました。
まず、このポスターを見せました。(いったい違法ポスターだと誰が思うでしょう。。。)

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確かにわたしは油断していたのです。
団体のポスターでなければいけないというのが抜けていて、選挙活動ではなく政治活動、すなわち演説会のポスターであればいいと解釈していました。
このポスターが合法になるためにはどうしたらいいでしょうか。というのが都選管への質問です。

[1] 団体名について

団体は後援会はいけないのですが、必ずしも政治団体である必要はないそうです。
単に団体でありさえすればいい。では、なんらかの団体を記載するとして、次に、

[2] 団体の占める面積の割合につて

面積の割合ということをしきりにおっしゃるので、人がぱっと見た印象で十分だろうと言ったのですが、人間が人間として「パッと見る」という尺度では役所的にはどうしてもダメなようで、それなら測ってみてくださいと言いました。はじめは、いったいなんなんだ!という気分でいたのですが、都選管の担当者があまりに律儀に測って、横にいた女性職員の方が数値を聞いて電卓で計算するという誠実な姿に、わたしはじわじわと感動してしまったのです。
「バカみたいだと思われるでしょうが。。。」と、選管職員はおっしゃいました。
その通り、バカみたいだと思って見ていたのです。が、たとえバカみたいであっても、人が誠実であるという姿は心を打つものなのです。

IMG_4966

下記は、総務省の指針だそうです。これはダメ、これならいいと書いてあります。
総務省もご苦労様です。こっちも十二分にバカみたいですよね。
ポスターを作る人の内心の意図は明らかなのですから。

総務省資料

下記、選管職員紙は薄く線を引いたので、わたしはpcで加工しました。

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・政治団体のエリアとして認められるであろう部分。。。(①の白地部分に政治団体を表示。「希望のまち」の左右に余白とみなされない程度の何らかの表示が必要。)
①+②+③(一番下のオレンジ部分)

・弁士一人分のエリア
④+⑤+⑥

下記はそのエリアを定規で図って面積を計算したもの。泣けます。。。

都選管メモ

弁士一人分のエリアよりも、政治団体の占める面積の方が大きくなるので、この点はクリア。

[3] それぞれの弁士の占める割合が対等と言えるか

ポスターの③のエリアに掲示責任者として山口あずさの名前が記載されることにより、対等でなくなるというのが選管の見解でしたが、総務省に聞くと、そんな指導をした覚えはないと言っていました。総務省はそんな指導はしていないと言ったところ、女性職員が「切り取ったらどうでしょうか」と言い出しました。掲示責任者と印刷所を記載しなければならないものと思っていたところ、団体のポスターに関してはその要件はないとのことで、切り取ってよいという話になりました。このまちまちな基準はいったいなんなのでしょう。。。
(選管は、おそらく、他の人に対して掲示責任者の名前がどちらか一方の弁士と同じではいけないという指導をしてしまったので、指導方針を変更しずらいということなのでしょう。)

[4] 演説会が4月1日としてあるが、ここに時間帯を入れるべきか

選管は、「実際に来ようとする人が時間がわからないと困るのではないでしょうか」と言うので、「この日付はそもそも嘘なので、日付を書いて実際に来てしまう方が迷惑でしょう」と言ったところ、総務省は時間を明確に書けという指導はしていないそうで、書かなくてよいという結論に落ち着きました。

いまさっき、西東京市の選管にも行ってきました。都の選管から連絡があったようで、ポスターに関するやりとりについて、認識しておられました。
西東京市の選管は、「日程が嘘だと明確に言われるとこちらとしても。。。」というので、「それじゃ聞かなかったことにしてください」と言ったらところ、「はい」とのお返事でした。また、「時間を書かなくていいと都の選管が言っているのであれば、書かなくていいです」とのこと。

さて、ポスターにシールを貼って、合法ポスターをつくるべきか。。。。緑茶会にしようと思ったのだけれど、左側に「脱原発政治連盟緑茶会」、右側にゼロノミクマ、、、、、
デザインとしてはめちゃくちゃになりますね。。。。。--;

もうひとつ、西東京の選管に、「28日は第2回弁論ですが、ロールプレイイングゲームのつもりでよろしく」、と言ったところ、とてもそんな気持ちにはなれないようでした。(ま、そりゃそうでしょうね。)「業務上も、、、」と、口ごもっておられました。裁判で忙しい思いをさせているのでしょうね。申し訳ない。しかし、わたしの個人的な趣味でやっているのではなく、これこそ、まさに政治活動なわけなので、やめるわけにのいかないのです。

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