【参院選】開票立会報告(長文)

報告が遅くなりました。(ツイッターとFacebookではあれこれ書いたのですが、まとめを書きます。)

「携帯は電源を切ってください」というお達しが説明会でもあったのですが、先に掲載した根拠条文に照らせば、「秩序をみだす」行為に対し、開票管理者は取締ることができるということですから、携帯電話はマナーモードにし、スマートフォンは消音にするということで、開票に立ち会ってきました。
(途中で、ツィートもしました。ツィートして開票会場の秩序が乱れるとも思われませんでしたので、大人の判断で行いました。もし、ルール違反だというのであれば、そのような意見に対しては「権利濫用あるいは職権濫用である」とお答えしたいと思います。)

開票立会人は、出入り口左手の壁に沿って並べられた机に、開票作業が見える位置で横一列に座ります。赤く印をつけたところが8番、わたしの席でした。

20130721

まず、投票箱の鍵(錠前)を開がきちんとかかっていることを確認し、鍵を刺して、投票箱の中の投票用紙を大きなテーブルの上に出すところを確認しました。

その後、すべての投票箱が空になったことを確認するのですが、儀式化していて、一旦席に戻って、そこを箱を持った人たちが、開票立会人に空であることが見える形で、通り過ぎてゆくというのを行いました。(※それほど意味のある確認かどうかは疑問)

わたしは、ネット上などで話題になっている「同じ筆跡」とういのがあるかと、テーブルの上のしばらく眺めていたので、席に戻るのが遅くなりました。
もし、同じ字体と思われるものがあったら、写真に収めたいと考えていたわけですが、写真撮影は禁止とのことだったので、それを見つけたところで、何かしようがあったかどうかはわかりません。
もっとも、わたしのみたところでは、あからさまに同じ筆跡というのは見つけられませんでした。

開票立会人には、現職市議が複数名参加していて、彼らは、場内を熱心に見回るということは全くせず、ずっと座っていたように思います。
いずれにせよ、犬丸勝子さんという不正選挙を訴えている候補者の立会人と、わたし以外は、現職市議をはじめとして、不正を疑うという視点を、ほとんど持っていなかったように思いました。

犬丸勝子さんの立会人は、ボールペンで書くということを呼びかけていたのに、ボールペンで書かれた投票用紙を見ないと言っていました。
わたしはその呼びかけ自体に気付いていなかったため、投票所に用意された鉛筆で投票してしまいましたので、その話を聞いた時には、ボールペンで書けばよかったと思っていました。

投票用紙は、テーブルの上に出されたものを、上下裏表をそろえて、例のムサシによる分類にかけます。

この機械に、鉛筆書きを消して、他の候補の名前をプリントするという都市伝説めいた疑いもあったようなのですが、さすがにそのような機能は付いていなかったと思われます。

[参考]自書式投票用紙読取分類機
http://www.musashinet.co.jp/department/election/election_01.html#a1

候補者ごとに分類された票が機械の中にある程度たまると、開票作業をしている方たちが、候補者ごとにプラスチックの箱に入れていきます。このプラスチックの箱にたまった票を、さらに人間がチェックするのですが、このチェックは2人が行います。一人目が横に輪ゴムをかければ、二人目が縦に輪ゴムをかけるということで、輪ゴムが十字にかけられて、チェックが終了します。

次は、票を数える機械にかけて、100枚ずつを一束にし、オレンジ色の計数箋を乗せ、5つたまったところで、クリーム色の計数箋を乗せて500枚を一束にして、十字に輪ゴムをかけ、開票立会人の元に回します。
この計数箋には印を押すところがあり、ここに開票立会人がそれぞれ押印します。

立会人は、体育館の壁に沿って設けられた席に座って、そこにハンコを押すのですが、500枚の束の中身を確認するということはほとんどしませんので、100枚ずつ5つあることの確認という不正発見のためには、毒にも薬にもならないルーチン作業をすることになります。
また、次の人に渡さなければならないので、スムーズな確認作業に、つい、協力してしまいます。
不正はないという前提で行われている立会いなのだということを強く感じました。

得票数の少ない犬丸勝子さんの束(得票数221票)は、最後の方で回ってきました。この投票用紙を、犬丸勝子さんの開票立会人は、輪ゴムを外して、すべてチェックしていました。そして、自分の票がないと言い始めました。

わたしの横に座っていた森信一氏(西東京市市議)が、「立会いの主旨と違うだろう!」と声を上げ、その隣に座っていた方が、「もういいから、その束ごと持って帰ってもらってください!」とめちゃくちゃなことを言いました。
わたしは黙ってしましたが、犬丸勝子さんの立会人の行為は、立会いの主旨に合っていると思っていました。犬丸勝子さん自身が、そのために立候補されたのではないかとも思います。
東京選挙区の開票立会人は10名いましたが、まともな仕事をしていたのは、犬丸勝子さんの立会人だけで、後の人は、早く終わらないかなぁ~と、座っていただけのように思います。
正直わたしも、午前2時を回っていて、翌日の出社の心配をし始めていました。(申し訳ない。)

選管の担当者が、「ゴムを外されると困るんです。ご自分の票を見つける場ではないので」というようなことを言って、当惑していました。

犬丸勝子さんの立会人は再度、犬丸勝子さんの投票用紙を確認して、「わたしがボールペンで書いた票がありません」と言いました。
彼は、「裁判を起こします」と言って、しぶしぶハンコを押しました。
彼が承認したこの犬丸勝子の束以外の束のなかに彼の投票用紙がまぎれているはずです。
一枚だけ、ひょろっと紛れ込んでいるのでしょうか?
あるいは紛失してしまったのでしょうか?
全体の票を確認しなおしたほうがいいように思います。
下記の制度を利用してみようと思います。

西東京市の制度(公文書開示請求書)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/kurasi/sinseisyo/itiran/zyoho/kaizi.html

ところで、この開票立会人は、謝礼が出ます。
謝礼が出ることは知っていたのですが、0時を超えたということで、2日分お支払いしますとのことで、日当、14500円×2、合計、2万9千円。税金444円×2を差し引いた28112円が支払われました。
他の地域に比べ、かなり高額なようです。
ちなみに、開票立会人は、選挙区の立会人が10名参加し、比例区の立会人が6名参加しました。
選挙区の方は10名の上限を超えて、立会人の選出に、くじ引きが行われたとのことです。
(11名の応募があり、現職市議ではない方がくじに外れたとのことです。)

現職市議の開票立会人は、下記のとおりです。
横の数字は座っていた場所です。
下記のリスト以外の方は、一般の方ですので、掲載を控えさせていただきました。
ちなみに、説明会のときに、写真撮影を強く拒否しておられたのは、小林たつや市議です。
次の選挙の折にはぜひ、参考にしたいです。

選挙区立会人(※現職市議)

1 小幡 勝己(おばた かつみ)議員(公明党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/obata_katsumi.html

2 森田 いさお(もりた いさお)議員(みんなの党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/morita_isao.html

4 大友 かく子(おおとも かくこ)議員(生活者ネットワーク)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/otomo_kakuko.html

5 小林 たつや(こばやし たつや)議員(自民党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/kobayashi_tatsuya.html

6(犬丸勝子さんの立会人)

8 山口あずさ(わたし)

9 森 信一(もり しんいち)議員(無所属・元民主党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/mori_shinichi-2.html

比例区立会人(※現職市議のみ)

3 浜中 のりかた(はまなか のりかた)議員(自民党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/sato_kimio.html

4 佐藤 公男(さとう きみお)議員(公明党)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sigikai/giin_meibo/meibo/sato_kimio.html

なお、選管に確認したところ、西東京市の開票作業はすべて市の職員が行っており、派遣・アルバイトは作業には加わっていないとのことです。
今から考えると、いろんな発言を録音しておくというのもありだったように思います。
もっとも、選管は一生懸命やっていて、わたしは基本的には好印象を抱いています。
この半年で自分が2回も選挙に出たので、顔見知りにもなっていて、立会人のくじ引きも恐らく公正に行って、たまたま現職市議でない方が外れたのだと思います。
現職市議の立ち会いも、悪意というより、歴代、そのようになっているのだと思います。
まぁ、そろそろいろんなことに気付いて、制度を改める時期ととらえて頂ければ有難いです。

【参院選】開票立会報告(長文)」への1件のフィードバック

  1. 開票立会人お疲れ様でした。衆議院選の立ち会いで、一番ちゃんと確認をしていたのは、維新の会の立会人のかたでした。その人は維新自体とは、たいして縁のないかたでしたが、知り合いの知り合いというような感じで、立会人を引き受けたかたでした。もちろん全部ではないですが、相当、束の中まで、ご覧になっていました。なんでそこまで、熱心にチェックするのか聞いたらそれが、立会人の仕事だと自分は思うからとお答えになりました。りっぱだと思いました。無効票は、立会人の席まで、係のかたが、持ってきてくれたので、全部見ました。隣りの区議のかたが、こう書いてるのかあと、おっしゃっていたので、普段はあまり見ていないのかもしれません。犬丸氏の立会人のかたの件ですが、念のため、そのかたに再確認したほうが良いかもしれません。ブラフにまでは付き合えませんから。私は不正選挙否定派ですが、私など及びもつかない知識人のかたが、期日前投票は心配なので、当日の投票で、かつボールペンで書くつもりとおっしゃったのをきいて、選管の信用回復は急務だなあと思いました。

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