【西東京市】「社会リハビリテーションと社会生活力支援」に参加しました

きょうは、田無総合福祉センターで行われた「社会リハビリテーションと社会生活力支援 ~障がいのある方の自立とQOLを高めるために~」に参加しました。
学校でいくら勉強しても、実際に社会にどのように溶け込んでいくかというのは全く別の話で、元筑波大学大学院教授の奥野英子先生の講義はたいへん勉強になりました。
奥野先生は、お若いころにパラリンピックで外国人選手と日本人選手とが、まるで大人と子供のように勝負にならない姿を見て、その原因がリハビリがきちんと行われていないからだと考え、障がい者にとっての本当の意味でのリハビリテーションとは何かをずっと追求してこられたのだそうです。
社会リハビリテーションは「社会生活力を身につけることを目的としたプロセスである。社会生活力とは、様々な社会的状況のなかで、自分のニーズを満たし、最も豊かな社会参加を実現する権利を行使する力を意味する。」と定義されています。
講義の後半では、奥野先生が監修されたDVD「社会生活力プログラム」も上映されました。
はじめ暗い目をしていた障がい者が、社会生活力を身につけて、目が生き生きと輝いてくることに気づきました。
だいぶ以前のことですが、視覚障がい者の聴力が優れていることを取り上げたTVのニュース番組がありました。今でも鮮明に覚えているのですが、「きゅるきゅる」としか聞こえないテープを、視覚障がい者は聞き取ることができ、このスキルを活かすことができれば、特殊技能の持ち主として、社会で活躍できるだろうと思ったのです。
また、聴覚障害をもつ方と、以前勤めていた会社で友だちになったのですが、彼は唇の動きで何を言っているかがわかりました。ものすごい能力です。このスキルを身につけるのは並みの努力ではなかったようですが。。。
いつのタイミングからだったかは記憶がないのですが、企業も障がい者をちゃんと雇用するという動きが生まれ、80年代の終わり頃に勤めた外資系の会社では車椅子の女性が働いていました。2000年代になってからだったと思いますが、某日本企業でも、車いすの方たちを雇い始めました。
一緒にお昼ご飯を食べたり、飲み会に参加したりして、彼女たちと接するうちに、人間性の奥行に触れて、感動することがしばしばありました。何より、「働く」ということを、ありがたいことと感じていることが、わたしにとっては驚きでもあり、新鮮でした。確かに働くことができるということはありがたいことに違いはありません。(※不当な安月給はありがたくなりです。←念のため)

わたしは、ダイアログ・イン・ザ・ダークというイベントにも興味があるのですが、まだ参加したことはありません。
これは、視覚障がい者のサポートを得て、暗闇を体験するというものだそうです。いつか行ってみたいと思っています。

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