模擬原爆

西東京市に模擬原爆が落とされていたことが平成になってからわかって、この記録を残すべきと、市内の有志がブックレットを作成した。
タイトルは「じゃがいも畑へパンプキン」。田無駅南口のむつみ書店で買うことができる。

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模擬原爆は、長崎に落とされたファットマンと同じ形で、パンプキン色に塗られていたのだそうだ。それが、旧保谷市のじゃがいも畑に落ちた。被害者死者3名、重症8名、軽傷3名だった。1945年7月29日のことだった。
後世の人たちに伝えたいという制作者の誠実な作業に感銘し、少しばかりのお手伝いをしようと思って、Facebookページを作った。

https://www.facebook.com/mogigenbaku

市内でいくつかの団体に顔を出すようになったのだけれども、どの団体に行ってもこの模擬原爆の話が出る。じぶんたちの住む町が、原爆の実験場になっていた事実は、かつての悲惨な戦争を改めて自分自身のこととして考える必要があることを知らせてくれる。
西東京市は非核・平和宣言都市で、「非核・平和をすすめる西東京市民の会」というのがあって、この会は西東京市と一緒に各種イベントを開催してる。
夏にはパネル展示があって、例年、田無庁舎の2階で開催されていたが、今年はアスタ市民コートで8月3日(月)午後から5日間の開催となった。パネルを追加した方がいいという話になって、ここでもやはり模擬原爆の話になった。
市役所にA1のプリンターがあるそうで、右から左に簡単に印刷させてくれるわけではないけれども、パネル展のためであれば使わせてもらえそうとのことだった。
パネル展示に特別な予算がついているわけではないが、わたしが版下をつくればパネルができそうだ。
そこで、「じゃがいも畑へパンプキン」の編集委員の方に連絡をとった。どんなパネルを作るかの打合せを、田無庁舎2階のロビーで打合せをした。
西田昭司さん、中心になってブックレットを作成された方だ。田無4中の理科の先生だったそうで、わたしがもう少し遅く生まれていたら習っていたかもしれない。わたしの中学生時代にはまだ4中はなかったのだ。

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ブックレットの中の写真を下記の写真集から提供してもらったそうで、お借りしてきた。この写真集も自費出版のようだ。戦争の記録を残そうとする人の気持ちは同じだ。もう、バカな真似はしたくないという願いなのだ。次回はぜひ勝ちましょうとういメッセージではない。

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下記は、わたしがFacebookページをつくったことから、情報が伝わって、送られてきたというチラシ。大阪にもパンプキン爆弾が落ちていて、やはり記憶にとどめようとしている人たちがいるのだ。このイベントに都丸元保谷市長が招待されていると伺った。
がんばって、いいパネルをつくろうと思う。

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