選挙に出てみたい方へのアドバイス

26日、「消費増税に負けないインターネット買い物術!」の8回にわたる講座の最終日だった。発作的にはじめたので、宣伝が十分に行きわたらなかったこともあるが、ターゲットが限られていたためか、集客はぼろぼろだった。タイムリーなテーマだと思っていたのだが、ちょっと残念だった。
そんな中で、面白い出会いもあった。その中のお一人は、講座の内容ではなく、市民が選挙に出馬することに関心のある方だった。
出身地の選挙にチャレンジすることを考えていて、そのためのアドバイスを求めていらしゃったのだ。
選挙に出ると言うのはリスキーな話だ。仕事はやめなければならないとおっしゃるので、仕事にはなるべくしがみついて、余っている有給を使って出た方がいいとアドバイスした。企業は被選挙権の行使を理由に社員を解雇することはできない。わたしは非正規雇用だったので雇用継続がされないという形になってしまったが、正規雇用であれば、逆手に取ることをお勧めする。(※非正規雇用であっても被選挙権の行使を理由に契約を打ち切ることはできない。)
リスクマネジメントなしに選挙に出馬して、人生が破綻してもよいとは思えない。一方で、政治の世界は、全取り替えしたいくらいのていたらくだと思っているし、また、選挙に出るということの体験は、海外旅行などとは比べ物にならないくらいの貴重な体験となる。機会があるならこの体験を一度はしておくことをお勧めする。
職場の風当たりよりも広い世界の風当たりに向かおうとしているときに、職場の風当たりを恐れている場合ではないし、選挙に出るということは、企業内の価値観とは違う価値基準を手に入れるということでもある。企業内と言う小さな世界の逆風など些細なことなのだ。企業がじぶんのスポンサーだと思えば、落選したあとの肩身の狭さなどとるにたらないことのように思う。経済的に煮詰まって家族とぎくしゃくするくらいなら、本当に大したことではない。彼らはもとより他人なのだから。世の中を変えようとしているときに、企業の論理など、些細なことなのだ。被選挙権を行使しようとするとき、企業は単なる生活面のスポンサーに過ぎない。もっとも、会社を辞めるというのはとりあえず控えておくにしても、会社の中で順調に出世という路線からは遠ざかるだろう。すでに遠くなっているのであれば、それこそ、何も気にすることはない。
世の中を変えようとしているのだ。選挙に出るということは、亀裂を生む。思いがけず応援してくれる人と出会い、喜びを感ずる一方で、何か過去に特別に悪いことをしたのだろうかと思うくらいに拒否の態度を示す人もいる。特定の政党とのかかわりについて、露骨に嫌悪する人もいれば、まつわる事情と一切かかわりなく支援すると表明してくれる人もいる。多くの人と出会う。失うものもあるが、得るものも大きい。そして何より、時代がそれをわたしに、あなたに、要求している。このままではまずいと、わたしたちは動物的な直感で感じてしまっている。明らかにこのままではまずいのだ。手法は試行錯誤の連続。不正選挙を疑いたくなるような負けが続いている。不正選挙がないという保証もない。あったと考える方が合理的と思えるような状況証拠は確かにある。
しかし、現政権へのアンチテーゼを掲げて選挙に出るという行為は必要なのだ。もし、誰かが選挙で不正を働いているのであれば、いずれぼろが出てくるだろう。
実現するかどうかはまだわからないけれども、選挙に出てみようかと言う意欲のある方との出会いは勇気づけられた。この方の幸運を祈っている。

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