西東京市長選挙

2025年2月2日執行の西東京市長選がはじまりました。この機会にいわくつきの前回の市長選をふりかえっておきたいと思います。

前回の選挙は2021年2月7日に執行されました。
池沢たかし候補の確認団体(法律で認められた候補者の応援団体)が選挙終盤に怪文書を配布したのです。
下記がその怪文書です。

多くの市民が憤り、池沢氏は僅差で当選はしたものの、その後の市議会は文字通り針の筵(むしろ)でした。
先の選挙の結果は下記の通りです。1514票差でした。

怪文書まがいのチラシが功を奏したのか否かは知るよしもないのですが、おかしなチラシが選挙の結果をゆがめたと思われ、市民有志が西東京市選挙管理委員会に異議の申し出をしました。弁護士がついてくれるまでの書面は私が書いていました。

私たちは、明日の西東京を創る会の構成メンバーを知りたくて、情報開示請求をしました。しかし、そもそも公表されている代表者と会計担当のお名前以外は個人情報だそうで黒塗りでの開示となりました。

わたしたちは虚偽事項公表罪を問うていたのですが、それは選挙管理委員会でも東京高裁でも認めらませんでした。しかし、東京高裁は、選挙前の双方の陣営の宣伝合戦の結果、副市長といえば池沢氏を、逗子といえば平井氏を彷彿させることを問題視して、明日の西東京を創る会が発行したビラは2枚とも違法であると判示しました。
選挙のやり直しこそ認められませんでしたが、東京高裁の出した結論は重要で、その結果、田無警察による告発状受理につながりました。

捜査には時間がかかり、結果的には不起訴となりましたが、市議の名前も取りざたされ事情聴取なども受けたという話が伝わってきました。

明日の西東京を創る会の代表者は医師なので、言ってみれば飾りと考えられ、実際にチラシを発案したのは別の人物と考えていました。
担当検事に電話して、不起訴の理由を尋ねました。嫌疑不十分により不起訴との回答でした。「嫌疑不十分」というのは無罪ではなく、この人が犯罪を犯したという確証がとれないという意味です。犯罪があったこと自体は動かない事実として、検察も認めているということになります。

このようなえげつない発想をする人物は誰なのか、検察が明らかにしてくれることを私たちは願っていたのですが、残念な結果となりました。

下記は、保谷なおみ氏が選挙前に支援者に配布したチラシです。
違法ビラとコンセプトが同じだったことをみなさんにお知らせしておきたいと思います。次の市議選のときまで、記憶しておいて欲しいと思います。

また、余談ではありますが、下記は森てるお市議の議会での質問です。違法ビラを配布した明日の西東京を創る会の住所は、都議の浜中のりかた氏の住所でした。つぎの都議選は今年ですね。ぜひ、ご記憶しておいてください。

さきの選挙から、これまでの市民活動の動きは下記の通りです。

特筆しておくべきなのは、私たちの活動から一冊の絵本が生まれたことです。ちなみにこの絵本は某自民党議員からも、「素晴らしい!」と褒めていただきました。

さて、今回の選挙です。
市議補選の方は候補予定者の名前が昨年から流れてきていましたが、市長選の方は音沙汰なしの状態がつづき、選挙なしはさすがにまずいだろうと考えていました。
共産党が民主主義の基礎である選挙を無選挙にしないため、候補を立ててくれるという話も流れてきました。立憲はなにをしているのかと思って聞いてみたら、補選で手一杯という返事でした。それはそれで大事なので、千間いずみさんを応援したいと思います。
そして、井手重美津子さんが立候補してくれました。心より声援を送ります。
ぜひ、市長になってください!

なお、西東京市長選挙異議申し立てに関する活動の記録は下記にあります。
作成した書面もすべて掲載しています。
他の地域での活動の参考にしていただければと思います。

https://democracy.jp/senkyo/

前回の西東京市長選挙における違法ビラの枚数について

先に書いたブログを、とりま西東京さんがきちんと読んでくださったようで、配布枚数の謎について、Tweetしてくださいました。
数字については、当初、西東京市長選挙異議申し立ての会で手分けして、市内の新聞販売店に電話で一件一件お尋ねしたのです。
その電話でのやりとりから、朝日オリコミがハンドリングしていることが分かりました。その後、都選管が朝日オリコミと連絡を取って、新聞折込みの枚数を37750枚(高裁判決の被告の主張の記載。被告都選管が広告代理店から口頭で聞き取った枚数)とし、この枚数に3.3円(折り込み価格)を掛けた数字よりはるかに大きな支出があり、かつ朝日オリコミの名前が出ていないとのことでしたが、この点についてはわたしが答えられます。
公表されている収支報告書によれば、(株)小平広告に946385円支払っていて、その支出の目的が「新聞折込み・ポスティング」となっていますので、朝日オリコミは、小平広告の下請けなので名前が出ず、新聞折込みのほかにポスティングが数万枚あるので、(株)小平広告に946,385円支払い、加えて(株)グルーヴィーに216,464円払っているので、全戸配布をしたのだろうと考えられます。

ちなみに、印刷枚数ですが、「確認団体ビラ」として2行記載があり、上に書いてあるのが1号ビラ、下に書いてあるのが2号びらと思われます。それぞれ、594000円、633600円となっています。恐らくj2号ビラの方が多く刷った(あるいは、急いで刷った)のだろうと思います。

田無警察に行ってきました

田無警察に行ってきました

11月には何らかの結論がでるはずだったのですが、市議の名前も出ているので、霞ヶ関の警視庁捜査二課(選挙事件担当)との兼ね合いもあり、選挙が近いので捜査がストップしているとのことです。
選挙に影響がでるからとのことですが、これは本末転倒で、選挙前に当然有権者が知っておく必要のある情報なのではないでしょうか。
仕方がないので、現時点で、わたしが知り得た情報をお伝えします。

下記は、ネット上に公開されている資料ですが、田無警察に届けてきました。
警察は、下記に掲げられている氏名等については、すでに把握していました。
https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/03teiki-a_057.pdf

明日の西東京を創る会の「収支報告書」に出てきたお名前は下記の通りです。

代表者:指田 純(医師)
会計責任者:村野 啓二
事務担当者:平井 勝
寄付者:山田 雄飛(医師)
寄付者:丸山 浩一(前西東京市長)*当時は現職
寄付者:新井 浅浩(会社役員)
寄付者:自由民主党西東京総支部(支部長 遠藤 源太郎)

ちなみに、「明日の西東京を創る会」の役員名簿と組織図は下記の通りです。
都選管から、ほとんどの情報を黒塗りで出されたものです。
取材してくれた記者さんが、これを見て、名前の文字数が3字の人と4字の人と指摘していました。

各種団体も気になりますが、西東京市の自民党の市議会議員の名前には、3字の人はいないようです。下記は西東京市のサイトからコピペしたものです。漢字表記にすれば、4文字の人はたくさんいます。遠藤源太郎氏は5文字ですが、自由民主党西東京総支部支部長として、「明日の西東京を創る会」に80万円を寄付しているので、この団体に深く関与していたのは明らかです。

自由民主党西東京市議団(10名)
幹事長 新規ウインドウで開きます。稲垣 裕二
副幹事長 新規ウインドウで開きます。小林 たつや
新規ウインドウで開きます。遠藤 源太郎
新規ウインドウで開きます。田中 のりあき
新規ウインドウで開きます。保谷 なおみ
新規ウインドウで開きます。酒井 ごう一郎
新規ウインドウで開きます。中川 清志
新規ウインドウで開きます。山田 忠良
会計 新規ウインドウで開きます。冨永 雄二
新規ウインドウで開きます。坂井 かずひこ

わたしが、法定刑100万円以下の罰金とされた違法チラシに内容面で深く関わったと考えているのは下記の方です。
東京高裁の判決では氏名類推事項の記載を罪としたわけですが、そもそも、われわれ市民が問題としたのは、よそ者排除の2号ビラで、これがなければ裁判自体がないわけですので、一連の騒動の根源となったったチラシの着想の原点は、下記のチラシに記載されています。ちなみに、下記に引用された逗子の共産党市議団が発行したチラシは、2号ビラにも引用されています。「共産・左翼に市政を渡」したくないと言いながら、利用できるものは何でもと言う狡猾さにはあきれ果てます。
次回、西東京市議会議員選挙の投票の参考にしていただければと思います。

 

平井竜一さんに推薦していただきました!

前逗子市長で、昨年2月に行われた西東京市長選挙の最有力候補であった平井竜一さんに推薦していただきました。
森てるおさんをはじめとする3人の無所属の市議が、平井さんに西東京市長選への立候補をお願いしたのですが、一昨年の秋に平井さんの擁立を準備している段階から、西東京市民連合の協力も必要とのことで、わたしも市長選における野党共闘の実現に向けて働きかける一人となりました。
西東京市の市長選が、おかしなビラが撒かれるような展開になり、平井さんのみならず、逗子市の方たちにもたいへん失礼な話だったと思っています。
西東京はそんなまちじゃないことを証明したい一心で、西東京市長選挙異議申し立ての会の活動を続けました。
森てるおさんの引退を受けて、その後継者として、平井さんからの推薦を頂きました。ありがとうございます。

https://rollienne.jp/recommend/#hirai

 

知る権利を主張するステッカー

西東京市長選挙・異議申し立ての会の活動で、新たに、玄関ポストに貼るステッカーを作ることになりました。

〇西東京市長選挙・異議申し立ての会サイト
http://democracy.jp/senkyo/sticker/

先に、森てるおさんの拡声器に一文を書かせていただいたので、わたしもポスティングのお手伝いをしたのですが、青少年に有害なチラシを拒否するというのならわかりますが、議会報告までを拒否するという大規模マンションがあり、ポスティングを避けている状況です。
包括的にポスティング禁止とした場合に、住んでいる方が知る権利を主張すれば、包括的な禁止自体が違法無効になると思います。
なかなかじぶんが住んでいるところで、活動というか運動というか、何らかの主張をするのは困難かと思いますので、このようなシールをさりげなく貼るご家庭が増えれば、おかしな風潮自体が変わっていくと思います。
チラシの配布というのは、コミュニケーションの原点と言ってもよく、公害が発生したときなどは危険を知るために大きな役割を果たします。

ちなみに、某大規模マンションで、ポスティングについて文句を言われたときに、三鷹市で判決も出ていて、政策チラシのポスティングについては受任の限度内なのだと説明したところ、「三鷹市の判決で、西東京市ではないですよね?」という反論が返ってきて、目が点になりました。
最高裁判決が三鷹と西東京で変わるという奇妙な反論ですが、ガードマン氏は要するにじぶんの意思というより、雇われ主の意思をなんとか死守しようと奇妙な発言をしているだけなのでしょう。

とにかく、風穴を開けたいです。

沖縄県豊見城市長選挙

沖縄県豊見城市長選挙が本日告示、10月9日投票とのことで、山川ひとし現市長が選挙戦の中、「どうぶつ村のせんきょ」を薦めるTweetをしてくださいました。
友人の引用Tweetで気づいたのですが、実際の選挙の場で、やはり公正な選挙が大切だと言うメッセージを役立てていただいて、絵本をだした甲斐がありました。

玉城デニー沖縄県知事

玉城デニー沖縄県知事

西東京市長選挙・異議申し立ての会の仲間で、「どうぶつ村のせんきょ」のチームふくろうの一員のはなぞのかなこさんが、この夏、沖縄に滞在していたのですが、なんと玉城デニー知事に絵本を渡してくださいました。

ラジオDJもされている山田マドカ那覇市議の紹介とのこと。同じ那覇市議の翁長タケハルさん(翁長毅志前沖縄県知事のご次男)にも渡していただきました。

実は、わたしは前々回の都議選に生活の党の公認をいただいて立候補しましたので、そのときに玉城デニーさんから、ため書きをいただきました。

翁長タケハル 那覇市議会議員

ため書きというのは、選挙のときに当選を祈願して巨大なポスターを送る習慣があるようで、わたしのところにも、先輩議員のみなさんが送ってくださったのです。

沖縄県知事になる前の衆議院議員だったデニーさんには、議員会館で何度かお目にかかったことがあるのですが、忘れられていると思います。。。。

でも、Facebookではお友だちです。
沖縄県知事選挙、応援しています!!

 

 

山田マドカ那覇市議会議員 ※中央奥がはなぞのかなこさん

[大弦小弦]絵本「どうぶつ村のせんきょ」から考える

沖縄タイムスの1面のコラム「大弦小弦」に取り上げていただきました。
昨日電話取材を受けたのですが、来月に迫った沖縄県知事選挙に向けて、公正な選挙をアピールするために「どうぶつ村のせんきょ」が役立てたことも、嬉しかったです。
また、大弦小弦は、朝日新聞の天声人語のようなコラムとのことですので、ある意味、新聞の看板でもあり、本当に光栄です!
[大弦小弦]絵本「どうぶつ村のせんきょ」から考える
 ※無料登録で全文を読むことができます。
下記は本文より抜粋。。。。
 ▼出版したのは東京都の西東京市民ら。昨年の市長選で、一方の候補者をおとしめるようなビラがまかれたことがきっかけだ。メンバーの山口あずささんは「中傷があふれると必要な情報が有権者に届かない」と訴える
なお、大弦小弦(たいげんしょうげん)とは、大弦急なれば小弦絶ゆに由来するそうで、コトバンクによれば、「琴、琵琶などの弦を張るのに、大弦を強くかければ小弦は切れてしまう。民を治めるには寛容が大切で、あまりに過酷な政治を行なえば、民を疲れさせ国を滅ぼすもとになるばかりである」という意味とのことです。
今、つらつら考えている子どもの教育にも通じる言葉だなと思いました。
少人数教育を実現しないと、大人数をまとめるための手法で切れてしまう弦があり、これこそが、ひきこもりの遠因になっているのではないでしょうか。
3月に安保法制違憲訴訟の事務局を退任してからは、西東京市のさまざまな活動を体験しているのですが、最大の問題は、ひきこもりのように感じています。
重要な問題は山のようにあるのですが、手法がそれなりに見えている問題とは別に、ひきこもりは出口を模索している印象を受けています。
 じぶんに何かできることがないか、考えています。

Yahoo!ニュース 絵本を通して伝えたい うそや中傷がない公平な選挙 政策をぶつけ合って

沖縄タイムスの記事ですが、Yahoo!ニュースで全文が読めました。
わたしの写真も掲載していただいております。
絵本を通して伝えたい うそや中傷がない公平な選挙 政策をぶつけ合って