東大生態調和農学機構(旧東大農場)周辺地区における用途地域の変更・地区計画(素案)に関する説明会

昨日、コール田無で開催された「東大生態調和農学機構(旧東大農場)周辺地区における用途地域の変更・地区計画(素案)に関する説明会」に参加してきました。
地権者に対する説明会だったのですが、市民運動を長く続け、18年間、東大農場を横断する道路建設に反対しているFさんに教えていただいて、行ってきました。
一時間説明して、残り30分が質問コーナーだったのですが、質問したい人がまだいるのに終わりにして、あとは市の担当者に個別に質問と司会者が言うので、質問はやはり共有した方がいいと思い
、「少し延長したらいかがですか」と、会場から呼び掛けました。結局、8時半までの予定を、会場が使用できるぎりぎりの9時まで延長してもらいました。
旧東大農場は、すべて移転してしまうという話もあったようなのですが、オオタカの棲息地でもあることから反対運動が起きて、東大は移転を諦めたのだそうです。
移転そのものはされないことになったのですが、旧東大農場のほぼ中央を東西に横切る「西東京市計画道路3・4・9号保谷東村山線」の計画はそのままなのです。50年前に計画された道路を作りたいというのは、西東京市も例外ではないようです。
そして、きょうは、用途地域、すなわち「第一種低層住居専用地域」を「第一種中高層住居専用地域」にするという素案の説明でした。
話を聞いていて、道路で分断される北が今現在「第一種低層住居専用地域」であるのに、南側が、すでに「第一種中高層住居専用地域」であることが気になりました。北はこれから変更しますと言っているのに、南はなぜすでに変更済みなのか?最後の方で質問すると、平成8年に南側は 「第一種中高層住居専用地域」に指定されているとのことでした。なるほど、Fさんが活動をはじめられた時点で、南側は売却すべく用途地域の変更が行われていたのです。
当時、どの程度住民向けの説明が行われのかは不明ですが、北側が大学キャンパス用に「第一種中高層住居専用地域」に変更するにあたり、キャンパスないしキャンパス類似の建物しか建てられないように、10mの高さ制限を設けようと言っているのに対し、特段の説明のない南キャンパスは、単純に「第一種中高層住居専用地域」というわけです。
ふと、蛙を熱湯に放り込むと飛び出すけれども、じょじょにあたためていくとゆで上がるという逸話を思い出しました。それが本当かどうかはさておき、いつのまにか用途地域が変更されればそれに見合った建物を建てることへ抵抗も小さくなるのではないか。また、この人口減少時代にマンション建築をして売れるものなのか?ほとんど妄想なのではないかと思えてきました。
西東京市の空家率も質問してみました。西東京市は、0.8%が空き家なのだそうです。
今、3.11以前になされていた冷静な議論(ワークシェアというような話)がどこかへ行ってしまって、アナクロとしか思えない量的な拡大が叫ばれています。
わたしは暮らしを質的に充実することによって幸福になりたいと思っていますが、量的に拡大するのは、もうお腹いっぱい、なのです。
旧東大農場、知れば知るほど、西東京市の宝物なのだと思えてきました。

東大生態調和農学機構(旧東大農場)周辺地区における用途地域の変更・地区計画(素案)に関する説明会」への2件のフィードバック

  1. 「特段の説明のない南キャンパスは、単純に「第一種中高層住居専用地域」というわけです」まさに今この新街区E.Fに大規模マンション建設が予定されています。

  2. 2014年から8年ですね。
    コロナで状況は一変していると思いますが、計画通りなのでしょうね。
    コロナ以上に政治を変えそうなのは、旧統一教会問題ですが。

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