西東京市虐待自殺ニュース

西東京市というわたしの住んでいる場所での虐待死事件のニュースが耳に飛び込んできた。
父親に殴られ自殺しろと言われ素直に(?)首をつって死んだ。
自殺に追い込まれての自殺。。。

(自殺関与及び同意殺人)
第二百二条 人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、六月以上七年以下の懲役又は禁錮に処する。

(傷害)
第二百四条 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

(傷害致死)
第二百五条 身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

(殺人)
第百九十九条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する

刑法の問題ならなんと解答すればよいのだろうか。傷害と自殺教唆の併合罪が素直か。
子殺しに下される刑が、他の殺人の刑よりも軽いような気がするのはなぜだろうかと考えて、被害遺族がいないからだろうと思い至った。本来なら復讐心を抱くべき人間が存在しないので、刑は軽くなる。学生時代のわたしの回答は、それなりに読ませるエッセーではあったが、法律論をすっとばしてしまうので、先生方を悩ませた。

亡くなった男の子は、幼いころは幸福だったのだろうか?14歳で体中を殴られて死ぬとはどういうことか。ガザの悲惨な空爆の写真を、キャプションなしにタイムラインに載せるネット上の友人に閉口しつつ、イスラエルの空爆とは何のかかわりもなく、誰にも助けれもらえなかった少年に涙した。虐待する側とされる側と、おかしな連鎖に陥った二匹の雄と、それを見ている以外にすべがなかった母親。少年は反対に殺してやろうとは思わなかったのか?それより、母親はこんな男と、なぜ結婚を続けたのか。深い深い闇の中で、繰り返された虐待という地獄絵。

虐待の犠牲になる子どもは、地獄に生まれたようだ。90年代の終わりに、わたしはインターネット上にサイトを立ち上げた。間もなく、ネット上の闇に巻き込まれた。それは児童虐待にあった見ず知らずの人たちの叫びで、ネット上の文字にわたしは傷ついた。
夕食時に母に語ると、そういう父親は離婚しないとダメなのだと言った。
わたしが母に語ったのは、実父によるレイプの話だったが、暴力も同じだろう。性にせよ、暴力にせよ、奇妙なスイッチの入った雄は、手がつけられない。母親ができることは、そんな男は見捨てる。他に対処法はない。

都議選のときに都議候補を集めた討論会がコール田無であって、小動物を可愛がっているといじめがなくなるという牧歌的なストーリーを語る現職都議に、「甘すぎませんか」と思わず言ってしまった。

亡くなった少年に心からの同情を。冥福のしようもないだろう。
残された家族の闇はあまりに深く、想像を絶する。
亡くなった少年の弟に生きる力を!

西東京市虐待自殺ニュース」への2件のフィードバック

  1. コメントありがとうございます。
    この手の事件があると、加害者が「強くしようと思った」「しつけようと思った」と言うのですよね。自分の感情も行動もコントロールできない人間がどうやってまともに子どもを導くことができるのか。。。。加害者の方ももともとは何らかの被害者なのかもしれませんが、このような事件はやりきれません。

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