POWER TO THE PEOPLE 住民投票のバトンをわたそう

9月7日に開催された「原発」国民投票主催のシンポジウムに参加しました。
住民投票がどこもかしこも(とりわけ自分の選挙)がうまくいかないので、気持ちがなえていたのですが、巻原発での住民投票(原発立地計画の取りやめに成功)や、徳島の吉野川河口堰の住民投票(ダム計画の中止に成功)のお話を聞いて、やっぱり住民投票って有効なんだよなと思いなおしました。
ただ、やっぱり議会構成を変えるというところまでのパワーがないと、成功は難しいと思われます。住民投票は、時の行政に賛成でそのままでいいのであれば起こらないわけで、じぶんたちに投票で決めさせてという主張が起こることは、議会にとっても首長にとっても、原則として面白いことのはずがない。よほどしっかりと民主主義に対する心構えがないかぎり、なかなか賛同を得られない。あれほどがんばった「原発」都民投票がなすすべもなく否決され、選挙ではおおいに負けるという状況で、情けないかぎりではありますが、新潟の泉田知事が心をしっかりと持って、自らの信じる主張をどうどうとしておられるのも、新潟県民投票の裏付けがあるからなのじゃないかとも思います。

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二次会では、この日のヒーロー、元「巻原発・住民投票を実行する会」代表で、元巻町長の笹口孝明さんのお隣に座って、一緒に写真も撮っていただきました。
笹口さんは、ご自身は決して原発立地への賛成反対を明らかにせず、住民の意思を尊重するという立場を貫かれたそうです。だれか先生にあたる人はいるのですかと質問してみたところ、特に先生があるわけではないとのことで、笹口さんの中のバランス感覚のなせるわざだったようです。
都民投票あるいは国民投票に賛同しない脱原発派の人たちからは、ニュートラルな立場をとるということに対して、反発されることが多いのですが、巻町で、あるいは、徳島の吉野川河口堰で、皆がまとまれたのは、もう他に手立てがないというところまで追い込まれていたからだと言います。
われわれも十二分に追い込まれているような気がしますが、なぜかしら、まとまれません。。。
国民投票は、憲法改正をほうふつさせるというのも、足かせになっています。
諮問型の国民投票をしようという主張なので、憲法改正の必要もなく、憲法改正につながるというようなことはないのですが、本当にいろいろと難しです。

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