やさしい日本語やさしい自治体

西東京市が主催している「日本語ボランティア入門講座」を受講しています。8月は夏休みで、本日再開したのですが、この後、日本語ボランティアの実地見学が1回あり、もう1回、zoomの講義を受けるとおしまいです。
いろいろと考えさせられる講座でしたが、今日は「やさしい日本語」がテーマでした。日本語を母語とせず日本に暮らす方たちで、少しは日本語が分かるようになった方たちに、やさしい日本語で説明すると分かって貰えるということで、例えば「父母」ではなく「お父さんお母さん」と言うなど、実際の例にも挑戦しながらの講義でした。

ところで、大阪なおみさんは、お母さんが日本人でお父さんがハイチ系米国人で、流ちょうな英語を話し、日本語はカタコトという印象ですが、日本国籍を選ばれたとのことで、日本国民であるとの紹介があり、これに対し、某市に住むある女性は、ご両親が外国籍で家庭ではその国の言葉を話すのだそうですが、彼女自身は日本生まれの日本育ちで、ご両親の言語よりも日本語の方が得意で、日本の学校を卒業しているのだそうです。が、係累との関係もあり、日本国籍を取得することは考えていなくて、岸田首相が「日本国民」というときの、「日本国民」には該当しないことになります。今日の講師はこの女性と親しく、何でも聞ける関係とのことで、彼女のアイデンティティーについて質問してみたのだそうです。
彼女は、自分は日本人ではないが、〇〇市民だと答えたそうです。なので、自治体の長が「〇〇市民」というときには、彼女は含まれるのです。この話、とても素敵な話話だと思いました。ついでに言うと、彼女に地方参政権(少なくとも投票権)が与えられることに、わたしは賛成です。

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