1.はじめに
選挙準備のために友人やネット上で話が合うと感じた方たちにお声をかけさせていただいて、選挙のお手伝いをお願いしました。選挙に関しては、全くの素人集団で、素人選挙でありながら、あと16票というところまでこぎつけたのは、森てるおさんの威力だっただろうと思います。
このチャンスを活かせなかったこと、応援していただいたすべてのみなさんにお詫びします。そして、投票していただいたみなさん、ご期待に沿うことができず申し訳ありませんでした。
4年後をどうするかは、じぶんが向う3年間をどう過ごすことができるかということだろうと思います。政策として掲げたことで、議員でなくてもできそうなことには着手しようと考えています。
2.ポスターについて
選挙期間は公営掲示板があって、わたしのポスターは11番に貼られました。お手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。れいわ新選組の応援団のみなさんにもお世話になりました。
ここでお話したいのは、選挙前に貼られるポスターについてです。わたしは2013年2月の西東京市長選挙に伴う市議補選に出たのが選挙の最初なのですが、このときは準備期間が1か月もなく、選挙の前にポスターを貼るということはありませんでした。次に生活の党からの公認で2013年7月の都議選に出たのですが、小沢一郎氏との2連ポスターというのを作りました。そのときに、演説会の情報は嘘でいいのだと聞き驚きました。が、そんなものなのだということで、わたしのために西東京市に来ていただけるはずのない大政治家との2連をつくったのです。
また、2014年12月の市議選には、宇都宮健児氏とのポスターを作りました。だいぶ先の日程にして、こちらも実際にはイベントをしていません。わたしも同じようなことをした過去があるので、他の人を悪く言う資格はないのかもしれませんが、今回は、最初からきちんとイベントをしようと考えて、本当のイベント案内をつくりました。また、ポスターも2枚並べて貼れと教えられていましたが、今回は原則として1枚貼って、角であれば見える方角が違うのでそれぞれ1枚、またかなり長い塀の場合は、離れた場所にもう1枚貼るようにしました。
自分が選挙にかかわる前はこのようなポスターを気に留めたことすらなかったのですが、インターネットが普及した今、ポスターを写真にとって残すことは簡単で、そのイベント情報が「どうせ選挙前にはがす」と、その告知したイベントについて、無責任でいていいのかも気になります。
先の西東京市長選挙異議申し立ての活動の中で、公職選挙法を何度も眺めることになりましたので、選挙の半年前には候補者となろうとする者はポスターを貼ってはいけないと言うお達しが市から出て、その後に、「選挙活動ではなく政治活動」としてのポスターなら認められ、それが「演説会」(政治活動とみなされる)であればいいということの理由は察知できるのですが、その形式さえ守れば、演説会自体を実際には予定していなくてもよいという法はどこにもないはずなのです。
12月11日にコール田無で、実際にイベントを行い、ポスターに顔を出していただいた森てるお氏(市議会議員)、山田真氏(小児科医)と、ゲストとして平井竜一氏(元逗子市長)をお招きして開催しました。満員の集客とまではいきませんでしたが、山田真医師から、田無での原子核研究所にまつわる市民運動が画期的であったというエピソードも伺うことができ、面白い集会になりました。
すべての候補者が、このような集会を実際にすることを前提にポスターをつくれば、選挙はもっと盛り上がるのではないでしょうか。政党は1本イベントをつくればいいでしょうし、無所属も何人かが一緒に組んでもいいと思います。
選挙が始まる前から嘘を吐いているようでは、選挙が白けるのは当然です。当選したら、同僚のみなさんに言ってあるくつもりでしたが、この場で意見表明させていただきます。また、2枚貼るのもどうかと思うのですが、まるでオセロゲームのように数枚のポスターを貼ることにも知性を感じません。こちらも、この場を借りて、改善を提案します。
3.結語
落ちるはずがないと考えていた選挙でした。8年前も落ちると思っていなかったので、このおめでたさは死ぬまで同じだろうと思います。必死さを感じないのは、選挙に余裕があるからではなく、そもそものわたしのキャラクター設定というか、人間性の問題のような気がします。兄弟姉妹はいるのですが、その誰とも一緒に育たなかったので、一人っ子でした。与えられるものに不足を感じず、それを他の兄弟に横取りされるような経験したこともなく、本質的に競走することを知りません。貪欲であることに、つい躊躇する自分がいるのです。貪欲に一票を追求、というのがどうすればいのか分からない。今回も、森てるおさんから流れてくる一票や、市長選挙異議の申し出の活動への評価からくる一票が自分の手元にあると、信じて疑いませんでした。もし、余計にあるのであれば、他の仲間に分配した方がいいのではという気にまでなるのですから、上品なのにも程があります。
選挙に向かないのかもとも思いますが、政治家には適性があるようにも思います。競争はできないのですが、論駁ならできそうな気がします。なので、自分で言うのもなんですが、西東京市のためにも、もったいないことをしたと考えています。おめでたい自惚れと思われるかもしれませんが、最初の一般質問で市長に聞いてみたかったことは、行政府の長としての三権分立に対する心構えです。立法府の一員になったことをきっかけとして、問いただしたかった。
行政府の長と、立法府の長(現職議長)とが一緒にポスターに納まることについて、何ら躊躇がないことについて聞きたかったのです。なぜかと言えば、民主主義の基礎、三権分立に対する畏れがない政治家は有害だからです。
高尚な目論見は実現できませんでした。とりあえずは、選挙で受からなくてもできることをしてみたいと思います。それはぼちぼち進めて、また、お知らせしようと思います。
森てるおさんには、「森てるおの後継者」という大きなブランドを与えていただくとともに、たび重なる応援演説、選挙カーの運転など、さまざまな応援をいただきました。このチャンスを活かせなかったこと、お詫びのしようもない気持ちです。
山田真先生には、ポスターに出ていただき、また貴重な西東京市のエピソードを教えていただきました。体調が万全でない中、応援演説もありがとうございました。
平井竜一さんには、西東京市にくるたびに時間を作っていただき、駅頭でのインパクトのあるスピーチをしていただきました。また、最終日には車に同乗していただいて、カラスをしていただきました。ありがとうございました。
H牧師には、一方ならぬお世話になりました。忙しいときに何度も電話してごめんなさい。そして、ありがとうございました。
江戸川区から応援に来ていただいた山内和彦さん(映画『選挙』『選挙II』の主役)には、車の運転で早朝から夜遅くまで付き合っていただき、往復の時間もたいへんだっただろうと思います。ありがとうございました。
パワフルな車を貸してくださった横須賀市議の小林伸行さん、ありがとうございました。
清瀬市からたびたび西東京入りしてくださった斎藤恵さん、早朝の街宣や大量のチラシ撒き、ポスター掲示、加えて政策チラシのデザイン等、献身的にお手伝いいただき、ありがとうございました。
TARAさんには「どうぶつ村のせんきょ」のキャラクターを自由に使わせていただきました。ありがとうございました。
他市から来ていただいた高校時代の友人、武蔵野通研時代の友人、旧知であることに甘えました。留守番ついでに手料理もありがとうございました。
地元の友人は、名前を出さない方がいいかもしれませんので、イニシャルで。
Hさんは、Facebookでの知り合いでしたが、つい選挙に巻き込んでしまいました。車のお手伝い、本当に道を知っておられて、ありがたかったです。ありがとうございました。
Mさんには、大量のチラシを撒いていただきました。選挙がはじまってからは、ポスター貼り、証紙貼り、ラベル貼り、郵便局のハガキ出し、そして電話掛お世話になりました。ありがとうございました。
Oさんには、大量のチラシ配りをしていただいた上、きちんと原稿を用意してウグイスをしていただきました。ありがとうごいました。
Fさんには無理やりウグイスをお願いしたり、料理を届けていただいたり、ありがとうございました。
コーラルピンクがわたしに合うと発見して、最初のチラシをデザインしていただいたTさん、ありがとうございました。
お隣の市のNさんには、電話掛もしていただきました。また、食事の心配をしていただいて、何度も手作り料理を届けていただきました。ご馳走様でした。いつもご心配いただいて、ありがとうございました。
安保法制違憲訴訟の仲間にも応援していただきました。朝の駅頭でのチラシ撒きに参加してくださったTさん、ご自宅のあるマンションでの演説してくださったAさん、近隣住民に強力にアピールできただろうと思います。ありがとうございました。
早朝チラシ撒きに参加してくださったTさん、選対会議に参加して知恵を与えてくださった皆さん、ありがとうございました。
内田裕也.comでつながった仲間も、遠くからイベントに参加してくださるなど、選挙の応援をしていただきました。音楽イベントではないイベントが新鮮だったと感想をいただき、いかにも高級そうなお菓子や寄付をいただきました。ありがとうございました。
貧乏選対に寄付をしていただいた皆さん、お陰様で新聞折込みもすることができました。ありがとうございました。
それとなく、皆の前で「山口あずさ選挙出馬」に言及してくださったり、ご家族やご友人の一票をとりまとめてくださったりした皆さん、ありがとうございました。
選挙ハガキをに熱いメッセージを書いて、お知り合いに紹介してくださったみなさん、ありがとうございました。
推薦人に名前を連ねていただいたみなさん、ありがとうございました。
れいわ新選組の応援団のみなさん、お蔭で選挙が選挙らしくなりました。れいわ新選組に最初から支援をお願いしていればよかったです。ありがとうございました。
言い忘れている方がいないか、つらつら考えているのですが、もし自分への謝辞がないと思われた方、申し訳ないです。ありがとうございました。
そして、山口あずさに一票を投じてくださったみなさん、最下位と比べてもむなしいのですが、16票差をどう受け止めるべきなのか、まだまだ咀嚼できずにいるというのが正直なところです。
市民活動でつながりのある共産党支持の方に、「一票は入れないが応援している」と言っていただいて、嬉しかったです。
生活者ネットの応援だが、市長選挙で撒かれたおかしなビラについて「あずさちゃんがやってくれた!」と喜んでくれた中学時代の友人のお母さん、一票の行方はさておいて、嬉しかったです。
選挙後に、知っていたら応援したのにと言っていただいたみなさん、もう少し、貪欲であるべきでした。ごめんなさい。
いろんな出会いがありました。すべてのみなさんに、感謝します。
山口あずさ