小金井のエクセルギーハウスへのツアーに参加しました

エクセルギー、耳慣れない言葉だ。わたしが遅れているだけかもしれないけれども。
Wikipediaから概略を引き出すと、「ある系から力学的な仕事として取り出せるエネルギーのことである。単に有効エネルギーともいう。自由エネルギーとは近い概念だが、エクセルギーは系の状態だけではなく周囲の状態にも依存する量であり、その重要性は理論上というよりむしろ実用上のものである。」とわかったようなわからないような説明がでてくる。

きょうのツアー、Facebookのイベントの招待を受けて、自転車で行ける距離でもあったので参加してきた。わたしはこのような施設があることすら知らなかったのだけれども、小金井市の環境楽習館で、黒岩哲彦さんのレクチャーを受けてきた。
レジメの冒頭に、「地球の棲まい手になる ~エクセルギーハウス~」とあった。棲という字は木を妻とすると書く。なるほど、何かのヒントがこの文字のなりたちから得られそうな予感がする。

黒岩さんは、エコという言葉が30年前には通用しなかったという話をして、エクセルギーが「売れはじめている」のだとおっしゃった。住宅で必要なのは、電気ではなく「熱」で、約6割は熱関連のエネルギーだという。本物のゼロエネルギーハウスへの道は「熱は熱で!」

熱は熱、という話は聞いたことがあった。熱を電気に変えてさらに熱に変えるくらなら、熱は熱として使った方が無駄がない。確かにそんな気がする。エクセルギーハウスは、標準的な住宅の1/3しかエネルギーを必要としないという。太陽パネルをがんがん載せる発想とはかなり違っている。

放っておくと散らかってゆく力を集める現象をみつけ、ゆっくりと隣に役立つように散らかす。それが、エクセルギー、いとなみの力を大切にするいとなみの作法。呪文のようだが、説明を聞いてなるほどと納得した。

たとえば太陽の光は放っておけば散らかるけれども、水にその熱を集めることができ、その熱で家を温めることができる。夏は屋根と天井の間の小屋裏部分の風通しをよくすることによって、家そのものの温度を下げる。エクセルギーハウスは壁、床、天井等の面の温度と室内の空気の温度との差が、普通の家の温度の差と逆だという。すなわち、冬は室内の空気よりも面の温度が高く、夏は逆に低い。一般の家は空気はがんがん暖めたり冷やしたりするが、家そのものは冬は冷たいままで夏は暑いまま。エクセルギーハウスの方が健康にもいいとのこと。そして、合成洗剤を使わなければ絶滅危惧種が蘇ること。日本の里山の生態系が世界に誇るべき環境であること、日本は窓を開けて暮らすのに適していること。エクセルギーハウスはいいことだらけだった。

小屋裏見学部分だけ、2分ちょっとのツイキャスをした。
http://twitcasting.tv/rollienne/movie/44094265

エクセルギーハウスには、350万円の補助金がでるとのことで、探してみたら、下記のサイトを見つけた。26年度の話はまだ載っていないみたいです。。。
https://www.zero-ene.jp/zeh/meti/

 

小金井のエクセルギーハウスへのツアーに参加しました」への2件のフィードバック

  1. おもしろいですね。パッシブ住宅のことかな・・・・と思っています。「家のありようは夏を旨とすべし」の吉田兼好を思いました。建築学を学んでいる娘がいますので、話しておきます。いつでも見学できるのかしら?

  2. Rhodyさん、コメントありがとうございます。
    下記に、お気軽にお立ち寄りくださいとありますので、いつでも見学できそうです。

    http://blog.goo.ne.jp/koganeijutaku

    わたしが参加したときは、特別に、建築家の黒岩哲彦さんのレクチャーがありました。
    黒岩さんの会社のサイトにもいろいろ書いてあります。

    http://architecta.jp/

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